東京マラソンまであと11日。
ベストな状態で臨めるようピーキングに入ったのですが、おかげで絶好調。
今週末にレースだとベストだったような・・・ということで、ちょっと早過ぎたみたいです。
さてさて嬉しいことに私は周りに恵まれています。
非常に優秀なビジネスパーソンの方に囲まれているので、その方達を真似るだけで、かなり仕事ができるようになりました。
自分だけが独り占めにしても、もったいないので、今回はそのコツを共有しておこうと思います。
若いビジネスパーソンの方はもちろんのこと、経営者や管理職の方にも役立つ内容でいきます。
今回のテーマは「学ぶより習え」です。
昨年、書店で「勉強本」が随分並んでいたのを見かけたのですが(ごめんなさい、中は読んでいないです。)、私の周りの優秀な方達は「勉強」をする時に必ずしていることがありました。
それって何だと思います???
それは2つあります。
1つは「テクニックやノウハウだけ学ばない(必ず、その背景を学んでいた)」
2つ目は「学んだことを実践していた」ということです。
つまり座学で終わりにするのではなく、必ず実行して自分のものにするよう試行錯誤をしていました。
仕事に活かすために勉強しているのだから仕事で使って当たり前・・・と思われるかもしれませんが、これがそうでもないんです。
簡単な例で見ていきましょう。
例えば、私が新入社員の時のお話です。
隣に座っていた同期は、かなり仕事ができる奴でした。
その彼が自席を離れ、クライアントの課長さんの席に行き話をしているのを見た時、ビックリしました。
なんと、彼は自分の身をかがめ課長さんと視線の高さを合わせて話をしていたのです。
ちなみに私の場合、私は立ったまま、上から目線で話をしていました。
ちょっと込み入った話をするのに、顔を上げたままだと相手は大変ですよね。
心理学的にもいろいろ言えそうですが、とにかく上から目線が好ましくないのはわかります。
それ以来、私も気を付けるようにしましたが、行動を真似しただけでは十分ではありません。
なぜ、彼はそういう行動ができたんだろう・・・と思っていたのですが、その背景には気配り、心配り、おもてなしといったものがありました。
私が凄いなと思った人達は、どこかで気配り、心配り、おもてなしといったレベルの抽象的な話を大事にしています。そして、そういった抽象的なテーマを日々勉強しています。
ただ、抽象的なテーマはそれだけだと自分の普段の仕事にどう活かせるのかわからないので、あれやこれやと具体的に落として試行錯誤しているわけです。
例えば、視線を合わせるだけでなく、話をするタイミングを考えなきゃねとか、相手に考える時間を与えるために一気に話をしないようにしようとか、様々なことを実践しています。
ちょっと、難しい表現になってしまうかもしれませんが、戦略なき戦術の勉強はしていません。
戦略ありきで戦術を試していたような気がします。
この場合は戦略=気配り、心配り、おもてなし
戦術=目線を合わせる、話をするタイミングを考える、一気に話をしない
従って、ノウハウという言葉に踊らされてなかったような気がします。
経営者で例えるなら、売上が上がらない・・・じゃあ売上アップの方法を学ぼう(いきなり戦術の話)・・・ではなく、お客様とどう付き合っていこうか、お客様に喜ばれるのはどういうことか、何に貢献できるのか、何に困っているのか、考えてみよう・・・というアプローチです。
戦略と戦術がセットになっています。
従って、私もアドバイスを求められたら戦略と戦術をセットにして話すよう心がけているのですが、ちょっと面白い現象が起こっています。
そのアドバイスを聞いた時に、だいたい3つのパターンに分かれます。
1、戦略を学んで、戦術を実践する人
2、戦略を学んだけど、戦術を実践しない人
3、戦術を実践しているんだけど、戦略をなんだかよくわかっていない人
1、2、3、どの方が一番仕事で結果を残しているのかと聞かれたらどうでしょう?
お分かりの通り1の方が結果を出しています。
では、せっかくなのでそれぞれでよくあるやりとりを紹介しておきます。
1の方は、戦略の話を聞いた時に、戦術の仮説を質問してくることがあります。
例えば「気配りが大事ってことは、会議が始まる前に事前に議題を確認しておく・・・とかですか?」など、自分なりに考えた仮説を質問して、理解を深めるとともに実践に向けたプランを立てています。
一方、2の方は、伝えた方からすると一番嬉しい反応をしてくれます。
「これは凄い。」、「目からうろこです。」、「良い気付きが得られました。」、起業してからは「これ、本にできますよ。」、「凄いノウハウですね。」といった反応があります。
相手はめちゃくちゃ喜んでくれるのですが、しばらく経ってから話を聞くと、全く状況が変わっていません。
喜んでくれたから実践しているのかと思うと何もしていなかったりします。
ということで、個人的には学んで終わりじゃなくぜひ行動に移してもらいたい。
そう考えた時に「どういう視点でいればいいのだろう」と考えると、今回のテーマ「学ぶより習え」に辿り着きました。
習うって必ず練習があるようなイメージがないですか?
学ぶって覚えるだけのような気がします。
英語の方がもっとイメージが湧きやすいかもしれません。
studyよりもlearn、training、practiceといった表現の方がより実践的な感じがしますよね?
面白いことに企業研修も基本的にlearning、trainingといった表現を使っています。
つまり実践ありきで考えているはずです。
が、提供者側がstudyだけのコンテンツを用意したり、学校と同じノリでstudyしてしまうビジネスパーソンもいると思います。
(提供者側はあくまでも聞いた話なのでよくわかりませんが・・・。)
優秀な方達はどんどん実践して自分のモノにしてしまっているので、studyだけで終わったらどんどん置いていかれます。
ということで、私自身、周りの方達と同じように
「テクニックやノウハウだけ学ばない(必ず、その背景を学ぶ)」
「学んだことを実践する」
この2つのポイントを意識してここまで来たのですが、結構いい感じです。
また、この2つを徹底すると面白いことに気が付きました。
それは、ビジネスパーソンとして成長するためには、何かを身に付けることに一生懸命になりがちだが、実は捨てることで成長できることもある・・・ということがわかりました。
例えば、重要度、緊急度で仕事を整理する・・・というのは半分、社会人として常識のようになっていますが、そんなことはしなくても仕事で結果が出せるようになります。
以前、メルマガを発行していた際に詳細は書きましたが、私も重要度、緊急度で仕事を整理していました。
が、今は全くしていません。
ではその結果、どうなったのか?
仕事の生産性ですが、ざっくり感覚では8倍ぐらい生産性アップです。
では、どうしてできるようになったのか。
これは気が向いたら書こうかなと思います。
なぜならば答えは簡単だからです。
(&せっかく学ぶより習えと言っていることですし・・・。)
テクニックやノウハウではなく、その背景を理解し実践を続けていくと、背景から外れなければ、今までのテクニックやノウハウは使わなくて良いことが体感できます。
戦略から外れない戦術であれば問題ないわけです。
ということで、重要度、緊急度で仕事を整理しないですむ戦略とは何か?
つまり、どういう考え方で仕事に取り組めば、重要度、緊急度で仕事を整理しないですむのか?
一言で言うなれば「相手の立場に立って仕事をする」
この戦略に基づけば、重要度、緊急度で仕事を整理しないですみます。
では、具体的な戦術はどうすればよいのか?
あなたなりの答えを持って取り組むと、いろいろ発見があると思うのでオススメですよ。