2011/02/02

ビジネス書の限界

何やら刺激的なタイトルを付けてしまいました。
サッカー日本代表がアジアカップで優勝し、長友選手もインテル移籍・・・とサッカー好きにはたまらない毎日が続いていますが、サッカーの世界では「勝者のメンタリティー」という言葉があります。

ということで、ブログをふらふらしていたら、雪合戦チームのブログに面白いPDFファイルがありました。

勝者のメンタリティー.pdf

このPDFファイルに気になるフレーズがありました。
それが・・・

”勝者は敗北から学び、敗者は新しい事を試みないで失敗しないことだけを学ぶ。”

この言葉、私の最近の読書傾向に関係があるかも・・・と思ったので、書いておきます。
あなたの読書時間を見直すきっかけになれば幸いです。

昨年、私が読んだビジネス書の数ですが、遂に200冊を切ってしまいました。
ピーク時の1/3以下です。

忙しくても本を読む時間は作れるので、それは言い訳にはなりません。
興味のある本が減った・・・とか、そういう理由にすることもできますが、それって自分の知的好奇心が減っただけとちゃう?と言えなくもないので、これも言い訳にはしたくない。(笑)

じゃあ、何でなんだ・・・と考えると、都合の良い理由が出てきました。

それが「勝者は敗北から学び、敗者は新しい事を試みないで失敗しないことだけを学ぶ。」という言葉に含まれています。

私が年間600冊ぐらいビジネス書を読んでいたのは、新入社員の頃だったのですが、周りは先輩は当然のこと、同期のメンバーも非常に優秀な人達ばかりでした。

従って、その人達の動きを真似る、盗む・・・だけで、かなりパワーアップしたのは事実ですが、もうひとつ嬉しい話がありました。

それが「もし何か困ったことがあったら助けてくれるだろう」という安心感です。

実際、おんぶにだっこしてしまっては、誰も助けてくれないのですが、全力で事に当たっていれば必ず助けてくれます。

例えば、今取り組んでいるテーマではまってしまっている。

すぐに先輩に「助けて」、「どうしたらいいんですか?」と聞くこともできますが、それではいつまでたっても半人前。

自分で試行錯誤しなければなりません。

そんな悪戦苦闘する私の横で、見守っていてくれる・・・。

それだけでも、かなり心強かったのを覚えています。

この安心感、ビジネス書を読んだ時には得られにくいですよね。
書かれてある内容をぜひやってみたい、やってみよう・・・と決意しても、失敗したらどうしよう、困った時にはどうしたらいいんだ・・・って不安になります。

私の場合、周りの人が助けてくれるので、そのような不安はありませんでした。
従って、本に書かれてあることを即実行に移すことができました。

そんな感じで600冊ほど読んで実行を繰り返すと、それなりに形となり結果に繋がってきます。

悪い言葉で言えば、本の内容をパクッただけなのに、それが組み合わさると自分オリジナルなものとして評価されたりしました。

私の周りでセミナー好き、読書好きで、よく勉強しているのに、なかなか結果が出ない方がいたのですが、その方は勉強した内容をなかなか実行に移せない方でした。

なんで実行できないんだろう・・・と不思議に思うことが多かったのですが、今振り返ると、確かにその方の周りは、私が得ていたような安心感はなかったと思います。

なぜそう思うのか?

それは私自身が起業し立場が変わって経験したことから気が付きました。

過去の私と、今の私の環境を振り返ると、昔得ていたような安心感はありません。(笑)
どちらかというと、その安心感を作らなければいけない立場です。

なかなか実行できない方も、どちらかと言えば、安心感を作っていかなければいけない立場でしたので、厳しい毎日を送っていたと思います。

こうなると、勉強は毒になる・・・。
ビジネス書というのは、自分の仕事ぶりが今よりパワーアップするヒントがちりばめられていますので、結果として「新しい事を試みないで失敗しないことだけを学ぶ。」形になりかねません。

だったら「敗北から学び」、再度チャレンジすればいいじゃん。

そう考えて、最近ビジネス書を読む量が減ったのかなぁと・・・。

これなら、何となく理由付けとしては納得感があるなぁ。(笑)

ということで、後付けで自分の読書量を整理してみましたが、まとめると大切なポイントは「読んだら実行」ですかね。

今年も良い本に出会えるのを楽しみに日々読書をしています。
なんてことを書いていますが、何気にもう一年の1/12が終わってしまいました。
2月は短いので、あっという間に年末にならないよう実行、実行です。