2015/02/04

会社のサイトを更新しました

実はしれっと会社サイトを新しくしました。
当然iPhoneやiPadなどのスマートデバイス対応もしたのですが、今回更新するにあたってGitという仕組を使ってやってみました。
おかげでMarkdown記法も覚えてWeb上でのメモ書きが随分と早い&楽&美しく書けるようになりました。(このブログもMarkdown記法で書いています。)
ということで、Gitを使ってみた感想をざっくりと書き残しておこうと思います。
  • バージョン管理めっちゃ楽
    • 元に戻すことも出来るから、気にせずいろいろとチャレンジできる
    • 共同作業がやりやすい
    • 管理工数が随分と減ったね&ファイルもシンプルになるね
  • 履歴が残るので、何をやったかがわかる
    • ソースコードレビューにもいいかも
    • 画像の微妙な比較なんかは特にいいですな
などなど、昔の開発環境をちょっとでもかじったことがある方なら隔世の感があるのではないかと思いつつ、以前の癖があるので慣れるまではちょっと大変。
敷居が高いような気がしないでもないです。
でも慣れれば、とてもハッピーです。

2015/02/02

仕事をしないで仕事を取る方法

今回は何だかなあと切なくなってしまった話を記録しておきます。

年間数億円かかるようなシステム導入のお話です。
大きな金額が毎年動くので、慎重に慎重を重ね、提案を受ける前に業界大手3社と仕様を詰めに詰めました。

そしていざ提案ということでその大手3社に提案依頼をします。

業界3位のC社は、ここが勝負所とばかりに提案締切30分前に提案書をきちんと提出。
提案内容もこちらが期待していた難しい要求をクリアした見事な内容です。

一方、業界2位のB社は締切から遅れる事10分。
内容は可もなく不可もなく無難にまとめてきています。

最後に業界1位のA社。
こちらは締切に遅れるだけでなく、提案内容もとんちんかん。
こちらの提案依頼を読んだのか?
これまでの打ち合わせの内容を理解しているのか?

全くそれが感じられない提案をしてきています。

QCDと言われる品質(Quality。今回で言えば仕様も含む)、コスト(Cost)、スケジュール(Delivery)それぞれの観点で3社をまとめると

A:×、×、○
B:○、△、△
C:○、○、○

では、どこの会社を採用しましょう?

普通に見たらC社ですよね?

ということで、担当者は各社の提案を受け、提案内容を比較できるよう一覧にまとめました。

そして、その一覧をもとに社長にプレゼンです。
大きな金額が動くので、当然、担当者だけでは決められず、社長も含め役員の決裁が必要となります。

そのプレゼンに向けた事前の根回しで一言。

「これ各社の条件が揃っていないから比較出来ないよね。」

そーなんです。

品質(仕様)がA社は×になっていますが、ここが揃っていないが故に、コストとスケジュールが比較できません。

「仕様が同じだった場合はどうなのか確認しないと」という話になりました。

担当者にしてみれば、仕様は提案依頼に記載済みであり、事前打ち合わせで何度も伝えており、それがわからない相手と仕事をするのは不安で仕方がないのですが、言われた以上確認するしかありません。

ということでA社担当者に確認すると、A社の担当者は仕様を確認しつつ各社の動向を探ってきます。

そして仕様を揃えた結果・・・

何とA社が一番コストが安いということになりA社採用となってしまいました。

これって後出しじゃんけんですよね?

担当者と決裁者が異なるからこそ出てきてしまった話なのかもしれませんが、何とも切ない話です。

C社は、事前打ち合わせのヒアリングも含め、しっかり仕事をしています。

一方A社は何も仕事をせず、最後に相手の提案内容の情報を聞き出して真似をしただけ。

意図的にとんちんかんな提案をして、話を持っていったとしたら社内政治のロジックを理解した素晴らしい提案とも言えますが、手段を選ばないやり口はあまり良い印象を受けません。

無邪気に真っすぐ仕事をしていれば、どこかで必ず報われると思うのでC社はこのまま変わらず頑張ってほしいなあと思いつつ、世の中ってこんなもんだよなあというのも踏まえて記録しておくことにします。

追伸)
こーならないように「一発提案のみですよ」と提案依頼で記載しておく・・・という話もあると思います。
今回も当然、そうなっているのですが、決裁者から見れば業界最大手の提案を一切無視して決めるというのは、なかなか出来なかったりしますよね。

本音と建前が渦巻く世界の話でした。