2011/07/25

「勝つこと」と「勝ち続けること」

なでしこフィーバーが続いていますね。
サッカー好きとしては、楽しい毎日が続いています。

今回はそんなサッカーネタに便乗したタイトルを付けてみました。

普段のブログでは、読んでくれたあなたの時間をムダにしないよう、何かしらヒントみたいなものを提供できたらいいなあと思って書いています。

が、今回はそのヒントはありません。
自分自身、模索中であるため、事実をただ淡々に書いていきたいと思います。


仕事でもスポーツでも何でもそうですが、今、自分が取り組んでいる仕事や、直前に迫った試合に対して、どう思うでしょうか?

普通に考えるならば、「結果を出したい。」「試合に勝ちたい。」と考えます。

まあ、当たり前と言えば当たり前の話です。

結果を出したくない、試合に負けたい・・・と考える人はいないでしょう。
「結果を出せるかな?」「勝てるかな?」と自信が持てないことはあっても、積極的にマイナスのことを考えることはないです。

その「結果を出したい。」「試合に勝ちたい。」という気持ちですが、最近、人によってその意味合いが違うってことに気が付きました。

キーワードは「再現性」と「持続性」です。

一体どういうことなのか?
わかりやすい例で説明してみましょう。

例えばダイエットをすることにします。

先ほどの「結果を出したい。」「試合に勝ちたい。」という気持ちで言えば「痩せたい!!」ですね。

この痩せたいという気持ち、人によって意味合いが違う・・・というのは、言葉ではなく行動を見るとわかります。

わかりやすくするために極端な二人がいるとします。

ある人は断食をして5kg痩せました。
ある人は生活習慣や食生活を見直して5kg痩せました。

最初の断食スタイルはどうでしょう?
確かにすぐに痩せるかもしれませんが、継続して、その体型が維持できるかどうかとなると、ちょっと心配ですよね?
一方、生活習慣や食生活を見直すスタイルは再現性、持続性という観点から見ると、妥当な気がします。

目標が同じにも関わらず、具体策の検討ですれ違いがある時には、再現性、持続性を意識しているか否か・・・というのが、あるような気がします。
痩せたいのか?
痩せ続けたいのか?

では、なぜこのようなすれ違いが起こるのか?

今まで私が経験してきたものを含め、ちょっと考えてみると、「時間軸」がキーワードになってくるのかなと思いました。

例えば仕事であれば、締め切り、期限があります。
スポーツであれば、甲子園など目標とする大会などがあるでしょう。

一方、ダイエットとなると、自分で期限を決めないといけません。

となると、これが難しい。

誰だって、できるだけ早く達成したい、かといって一過性のものではなく、再現性、持続性があるものにするには、どれだけ苦労すればよいかわからないことが多い。
(そして、人によって適切な期限は異なるはず。)

キング・カズがどこかで言っていたような気がするのですが、

No pain, No gain(苦労なくして、得られるものはない。)

個人的にも再現性、持続性があるものにするには、地道な努力や、つまらないことの積み重ねが大事かなと思っています。
(非凡は、平凡の積み重ねに過ぎない。)

大事なことはわかるのですが、具体的な期限は謎のままです。

もしかすると、期限を決めるのが難しいものは、「成功するまでやる。」という心構えが必要なのかもしれないですね。


一方、仕事などは期限があるから大丈夫だ・・・と油断していると大変です。

例えば、営業で毎月売上目標があるとしましょう。
その目標達成のために、必要以上に値引きをしてしまったら・・・。

年度末に駆け込みで売上計上して、苦労している方もいますよね。
年度末に必ず値下げするのであれば、お客様はその時まで買わなかったりします。

期限があると、ついつい断食スタイルになってしまうこともあります。
予算という枠組で動くと、どうしてもこうなってしまいます。

5kg痩せた・・・太った・・・5kg痩せた。

一方、「成功するまでやる。」という再現性、持続性を意識したスタイルは下手をすると時間軸が見えませんし、すぐには結果は出ないでしょうから、なかなか予算を付けにくい。

総論賛成、各論反対・・・になっている時には、この時間軸でもすれ違いがあるような気がします。

ということで、個人的には、各論に入った時の妥当な具体策の見極めをどうすればいいのかな・・・ということを、常に悩んでいます。

また、ダイエットであれば、「成功するまでやる。」という意識は、自分が持ち続ければよいので、ある意味カンタンですが、仕事やスポーツとなるとチームで進めることになります。

その意識を高める・維持する方法や仕掛け、仕組み・・・も常に試行錯誤の連続です。

何となくこの辺の取組は、正解のない、常に試行錯誤するものなのかなとは思っています。

ちょっとわかりにくい話をしてしまいましたが、「結果を出したい」と思うのであれば、「結果を出し続ける」ことにこだわった方が良さそうだということです。

なでしこの宮間選手がインタビューで話していた内容がとても印象的です。

内容はこんな感じでした。

今回はよくやったと褒めてくれる。
でも次からは世界チャンピオンとして追われる立場。
当然勝つことを期待されるし、負けたら見向きもされなくなる。

目の前の仕事で結果を出すこと、直前の試合に勝つことにこだわるのは当然ですが、それだけではダメなのかなと。

個人だけでなく、メンバー全員が「勝ち続けること」にこだわれるよう、試行錯誤をしていこうと思います。

2011/07/04

年間600冊のビジネス書を、時間をかけずに読む方法

以前にも書いたかもしれませんが、読書術のお話です。
この年間600冊という数字、なかなかインパクトがあるみたいです。

多くの方が興味を持って話を聞いてきますので、共通のテーマなのかもしれません。
ということで、忙しい中で、どうやって読書を進めていくか、私の経験と言うかコツを共有したいと思います。

ビジネス書を600冊読むコツですが、とっても簡単です。

ズバリ・・・

”報告書のように読む”

ということです。

一字一句丁寧に読んでいたら時間がかかってしまいます。

でも仕事で報告書とか論文とか何でも構いませんが、分厚い資料を読む時に、丁寧に読まないですよね?
ざっくりと読み飛ばしながら重要な所だけ丁寧に読むと思います。

それと同じ読み方で読んでいきます。
すると、短い時間で結構な量を読み込むことができます。

ビジネス書の良い所は、ポイントがわかりやすくまとめられている所です。

小説や物語などは、背景や情景、人物描写などを読み込んでいかないと話がわかりませんので、時間がかかりますが、ビジネス書はそんなことはありません。

丁寧な本であれば、簡単な全体像や各章でまとめがあったり非常にわかりやすくなっています。
したがって、どんどん読み飛ばしていっても大丈夫です。
(ということで、「ザ・ゴール」のようなビジネス小説や伝記・・・は時間がかかったりします。)

以上が、時間をかけずに読む方法です。

と、ここまでは、よく会話に挙がった時にお伝えしていましたが、もうひとつコツがありました。

それは・・・

”短期間に繰り返し読む”

ということです。

読む・・・というよりは、ページをぱらぱらめくる・・・という感じです。

例えば、毎日、目次を開いてみる。(実際は全ページめくっていますよ。)

すると3日もすれば、同じ内容なので飽きてきますよね。

その飽きが定着に繋がると。

ビジネス書はインプットではなく、アウトプットしてナンボです。

なので、読んだ内容を実践する場を設定していたりするのですが、それ以外にも、こうやって繰り返すことで定着させることができます。

実はこの方法は学生時代から実践していました。

ウチの高校はテスト範囲は教科書&授業内容から出題されました。

ということはノートを全て覚えていれば、全く問題ない。

ということで、テスト2週間前から毎日ノートを眺めていました。
(記憶&暗記しようとしていません。)


すると、初日はこんなことしたっけなぁ・・・という感じなのですが、3日もすると、昨日もこれ見たわ・・・と飽きてくるんですよね。(笑)
一生懸命暗記していなくても頭に入ってくる。

好きなテレビ、漫画もそうですよね。
何度も観ているうちに台詞まで覚えてしまいます。

毎日眺めるだけなので、時間も対してかかりません。

こんなやり方で500名を超える生徒の中で一桁台の順位の成績が取れたりするわけですから、効果は抜群なのではないかなと思います。(実は成績優秀者は体育が苦手な人が多く、体育の成績が良い私はそれでかなり得をしていた・・・という噂もありますが・・・。)

ここでの戦いは、「飽き」です。

好きなものは何度見ても飽きませんが、ビジネス書はそこまで好きで好きで仕方ないとはなりません。

その飽きに勝つためには、自分だったらこうする、自分が使うとしたら・・・などなどインプット情報をアウトプットに変える作戦を考えることで防ぎます。

もしかすると、ブログに書評を書いたり、ツイッターでつぶやいてみたり、Facebookでまとめてみたりするのも良いかもしれません。(って、自分はどれもやっていないのに、勧めるのはどうなんでしょうね?(笑))

1,500円ぐらい払って、たった30分で読み終わる。
何かさらっと終わってしまって、もったいなく感じられる・・・もっといろいろなことが得られるかもしれない・・・と、ついついゆっくり読みたくなる衝動にかられたりもしますが、結果論で言うと、高速回転させた方がアウトプットも大きいです。

電子書籍もどんどん盛り上がって欲しいですし、今後、良書がたくさん出てほしいなとも思いますので、今回の読書術を一つの参考にして、多くの方が読書を楽しんでいただけたら嬉しいなあと思います。