2008/08/19

どこでもオフィスを実現する際に気を付けること

今日は人材育成と絡めて、職場環境について見聞きしたり、感じていることをシェアしたいと思います。

Googleを始めとするWebサービスが発達して、「どこでもオフィス」が実現されつつあります。



メールはGmail。
ドキュメントはGoogle doc、予定はGoogleカレンダーで!

インターネットに繋がれば、どこでも仕事ができちゃう。

確かにとても便利になりました。

メールや予定などの個人的な情報もインターネットに繋がれば、問題なく手に入れることができます。

このような環境が実現されると、オフィスに集まって仕事をするのは効率悪くね?自分が好きな所で好きなように仕事をして、情報はインターネットで共有した方が良くね?という話が出てきます。

ミーティングだって、集まらなくたってSkypeで話をすればいいじゃん!

そうインターネットを利用すれば、物理的に離れていても仕事をすることは可能です。

実際にこれらのツールを使って、タイと日本の間で仕事をしたこともあります。
(宣伝をするならば、そんな働き方を可能にするWebサービスを提供していたりします。)

私の周りでも、どこでもオフィス的な働き方をしている方は、たくさんいます。

ということで、今後もこの流れはどんどん加速する可能性があるわけですが、どこでもオフィスを実現する際にちょっと気を付けておいた方が良さそうなことを挙げておきます。

1、セキュリティー

これは言うまでもないので、詳細は割愛します。

2、人材育成
ここが今日、書きたかったことです。

どこでもオフィスになると、基本的に一人です。

自分は社会人になって、ある経験のおかげで、仕事のやり方を学ぶことができました。
が、どこでもオフィスだと、その経験をすることができません。

その経験とは、ある仕事でA案、B案、どちらがいいか、とても悩んでいた時のことです。
悩みに悩んだ挙句、先輩にどちらがいいか聞きに行ったのですが、その時の回答は・・・

「新井君は、どっちがいいと思うの?」

という質問でした。

自分がしどろもどろになりながら、答えていると

「なぜそっちがいいと思ったの?」、「それってどういうこと?」、「それで、どういう影響があるの?」と矢継ぎ早に質問が来ます。

その質問に答えていくうちに頭が整理されていくと共に「仕事のやり方」を覚えました。

仕事では、学校のテストとは違って初めから正解があるわけではなく、都度、自分で答えを出していく力が求められます。

その答えの出し方を学んだような気がします。

このやりとりは、どこでもオフィスではやりにくいかな・・・と。


チャットで書くには大変だし、Skypeでわざわざ繋いで・・・でもないし。

そして、もう一つ。

仕事で煮詰まってどうしようもなかった時のこと。

深夜12時を過ぎようかという遅い時間だったのですが、先輩がその場に残ってくれているだけで、随分と助かりました。

「本当に困ったら、聞けばいい。それまでは自分の力で頑張ろう!」と、妙な安心感の中、仕事ができました。

これも一人ではなかなか難しいですね。

と、前向きな表現で書いてみましたが、どこでもオフィスは監視の目が行き届かない以上、一人ひとりの自律とモラルに関わってきます。

したがって、ある程度、優秀なビジネスパーソンではないと結果が残せないような気がします。

個人的には家庭の事情があった時や、カジュアルフライデーみたくちょっと気分転換に取り入れてみたり・・・と、今までの働き方と組み合わせると効果が高いのでは?と考えています。

自分達が思っている以上に、組織で集まってやる仕事は生産性が高いのではないかと思います。

人からモノを盗む機会(この場合は、仕事のやり方ですね)を常に用意するよう経営者の方は意識しておくといいかもしれないですね。

2008/08/14

ピンチはチャンスってホント?

お盆休み真っ只中、オリンピックも白熱してきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

そんな中、私は仕事で全然オリンピックは観ていないのですが、結果は何となく知っています。

様々な競技がある中で注目していた平泳ぎの北島選手。
期待に応えて大活躍していますよね。

そんな北島選手が専門としている平泳ぎ。

平泳ぎにまつわる、ちょっと面白い話がありますので、今回はその話を紹介します。

イキナリですが、あなたは、平泳ぎで泳げますか?

おそらく多くの方が泳ぐことが可能だと思いますが、実は泳げる・・・と言っている方のほとんどの方は泳ぎ方が間違っていると思います。
(そういう私も間違った泳ぎ方をしていました。)

間違った泳ぎ方をすると、遅くて疲れるんです。

では、その泳ぎ方とは?

ブログで表現をするのは、とても難しいのですが、頑張って想像してみてください。

平泳ぎで足をかく時に、水を蹴っている感じがしませんか?

腿の内側辺りで水を漕いでいる様な、水の抵抗を受けながら、足をかいているような・・・そのような感覚です。

実は、それが間違った泳ぎ方なんです。

要は水の抵抗を感じているということは、水の流れに逆らっているわけですから、余計な力がいるのと、水の抵抗で結局は遅くて、疲れるんです。


一方、北島選手やカエルさんなんかは足を外に広げないで、直接、そのまま足を上げ下げしていると思います。(うーん、ここの表現難しい。うまく伝えられないっす。)

足の裏で蹴り上げる感じです。


一度、プールでやっていただくとわかるのですが、足の裏で蹴り上げると、抵抗がなくて空振りをしたような感覚が得られます。

蹴れども蹴れども、空振り・・・なんかうまく行っているような気がしないのですが、結果は全然違うんですね。

小学4年の際に、その泳ぎ方を教わったのですが、私は自己ベストが10秒以上早くなりました。

実は、この感覚って面白いんです。
仕事でも同じようなことがあるんですね。

つまり、達成感のある仕事よりも達成感のない仕事の方が結果や評価が良いと・・・。

それってどういうことなの?

簡単に言うと「重要度は高いが、緊急性の低い仕事をする」vs「重要度が高く、緊急性の高い仕事をする」

これって、どっちが得られる結果や評価が良いでしょうか?

ちょっと抽象的なテーマなので、一概には言えないかもしれませんが、私の場合、「重要度は高いが、緊急性の低い仕事をする」の方が、結果と評価が得られることが多かったです。

でも「重要度が高く、緊急性の高い仕事をする」の方が、スケジュールが詰まっている分、緊迫感が高くて終わった後の達成感や爽快感がいいんですよね。

ふぅー、やっと終わった・・・という安堵感と共にある種の緊張感から解放されるので、満足しやすいわけです。

とは言え、冷静に評価すると、「重要度は高いが、緊急性の低い仕事をする」ほど結果と評価は得られていないような気がします。

「重要度が高く、緊急性の高い仕事をする」はある種、自己満足になりがち・・・。

「ピンチはチャンス」とは言うけど、そのピンチはあんたがサボっていたからでしょ・・・というような仕事もあったりするわけです。(要反省)

ヒーローになりたければ、ピンチがたくさん来るようにすればいいわけです。

誰でもヒーローになりたいし、目立つので、知らず知らずの内にピンチを招いていたりします。

でも、それって生産性には繋がりにくいですよね。。。

最後は抽象的な話になってしまいましたが、自分の仕事ぶりを振り返ると、今一度反省することは多そうです。