2011/11/01

経営理念の新しいカタチ

先日の打ち合わせで、2、3年前に作成したプレゼンの話題が出ました。

自分で作ったにも関わらず、内容はさっぱり忘れていたのですが、あることは覚えていました。

そこから思い付いたことを今回は書いておこうと思います。


覚えていたあること・・・というのは、スライドのビジュアルです。
パッと見てインパクトのあるビジュアルで構成しているので、中身は忘れてもビジュアルは覚えていました。

やっぱビジュアルってすげーなあ。

と思ったのですが、そこで考えたのが経営理念。

会社によっていろいろあるかと思いますが、経営理念で共通することが1つあります。


それは”文字で表現されていること”


突然ですが、経営理念の役割って何でしょうか?


・会社が目指すあるべき姿、方向性
・自分達がなぜ存在するのか説明するもの
・判断に迷った時に、判断基準となる道しるべ


こういった所でしょうか?


もし、このような役割であるならば、必ずしも文字である必要はないのでは?
ビジュアルで表現してもいいんじゃない?

と、思うのですが、いかがでしょうか?


ちなみに、アカデミーの世界に生きるならば、経営理念、企業理念、ビジョン、ミッションを厳格に定義して分ける必要があると思いますが、ここでは、適当に行きましょう。

個人的には、いずれの場合でも言葉だけでなく、ビジュアルで表現しても面白いかな・・・と思うので、今回の話の本質に影響はないと思います。


例えば、飲食業の会社で考えてみましょう。
(若干、お店のコンセプトに近いですが・・・。
本来は具体的なビジュアルを用意した方がいいですけど、権利関係やら何やらで探すのが面倒なので(笑)、割愛します。)


「食を通じて、健康な社会を作る」
と言えば、親子3代が笑っているビジュアルでもいいかもしれません。


「食を通じて、非日常空間のエンターテインメントを」
という話であれば、カップルが2人でドキドキしている所とか・・・。


「食を通じて、我が家にいるような疲れをいやすホッとした空間を」
であるならば、くつろいでいる絵がいいですよね。


それぞれ全然違いますよね。

ビジュアルにした際のメリットとしては、記憶に残りやすいことが挙げられますが、もちろんデメリットもあります。


それは、判断に解釈の余地があること。

言葉になっていないので、捉え方によっては、どうとでもなります。

よく言えば応用が利きます。

「このビジュアルのような状態にするには、何ができるんだろう?」と想像することができます。



文字にしろ、ビジュアルにしろ、関係している人達が上記経営理念の役割を、常に意識をして行動できるようにするために、表現のバランス感覚が求められてきます。

”常に意識をして”&”行動する”

これを考えると、文字だと、若干ふわふわしてイメージがつかない経営理念が多い。
そのため行動に繋がりにくく、忘れがち・・・な会社が多いのでは?

また細かい話をすると、言語によって若干意味合いが異なるものもありそう・・・。


ということで、ビジュアルというのも、一つの表現手段として考えてもいいのかなと思いました。


話を飛躍させると、ビジュアルじゃなくて音でもいいですよね。笑

例えば、教育業界の会社が「ビジネスパーソンのパワーアップに貢献する」という理念にしたら・・・。



これなら、わかる人はわかります。笑
(もちろん権利関係がどうのこうのなんて野暮なことは言わないでくださいね。例えの話ですから。)