2012/08/03

巧遅拙速に恐怖する

PCのOSをLionからMountain Lionにアップグレードしました。

確か2008年の11月頃に初めてMacのノートパソコンを買ったのですが、その時のOSはLeopardでした。

そこから、Snow Leopard、Lionと来て山ライオンです。
4年に一度のオリンピックより短い期間で4つのOSを触っています。

動作確認をしてから・・・なんて言っていたら一世代ぐらいはすぐに飛んでいってしまいそうなスピード感です。

ということで、道具の移り変わりは、とても早いです。
今回、山ライオンにアップグレードして1週間使いましたが、これといったトラブルもなくすこぶる快適に稼働しています。

これだけ快適だと、アップグレード前にビビっていたのは何だったんだ・・・と思ってしまいます。

便利な道具が日々、登場、進化していますが、前々回のエントリでも軽く触れた通り、個人的には最近、ちょっと危機感を持って、その辺を使っていこうと思っています。

若かりし頃より明らかにその辺の情報が掴みにくくなっています。

理由は簡単です。

「自分が若い頃に観ていたドラマって何?」
「流行っていた曲や歌手って何?」

と聞かれて、出てくるのと同じ様に

「自分達が使っている道具って何?」

というのも世代によって変化があります。
そして使いこなせば使いこなすほど離れなくなる・・・のは自然な流れですよね。
それが良い、悪いというのではなく、そういうものだと思います。

ドラマや歌は「懐かしいなあ」ですましても良いかもしれませんが、お仕事はそれだと危ない。となると、まだ仕事を何も覚えていない若い人達が、どうやってやろうとしているのか・・・というのは、とても参考になります。

思いっきり過去を見ると、今まで紙で書いていたのが、PCに変わった。

そうした時によく出て来るフレーズは

「大事なのは使う道具じゃなくて、その中身でしょ。」

はい。
当然の話です。

とは言え、巧遅拙速。

便利な道具を使いこなして、経験のない人達がどんどん突き進んでいく。
拙速で経験をどんどん重ねていく。

それがちょっと怖いです。笑

実は自分の中で「大事なのは使う道具じゃなくて、その中身でしょ。」と言って中身で勝負をしようとし始めているんじゃないか・・・と思っていて、それでやられてしまう危機感を強く感じています。

例えばiPhoneを持っていますが、フリック入力だと入力が遅いので、実はケータイから文字入力はしたことはありません。
ケータイアドレスに来たメールもパソコンから返していたりします。笑

例えば、何か検索する時にはパソコンで打ち込んだ方が速い。

でもケータイは変換候補というのがあって、使い込めば使い込むほど便利ですよね。
学生さんが「あれ何だっけ?」と質問した時に、ケータイでサクッと検索しているのを見て「やるなあ」と思ってしまいました。
(だって、Windowsパソコンだったら起動するのにどれだけ待たないといけないの・・・とApple信者がWindowsを貶める図。笑)

・・・ということは頭ではわかっているのに、手間だからやらない。

・・・なんてことが既に自分の身に起こっています。

これはマズい。

もちろんバカ丁寧に入力するのも疲れる&遅いので、PC入力も単語登録やTextExpanderなど入力補助ツールを使ってスピードアップしてはいますが・・・。

音声入力の精度も上がってきている今、これひとつとっても自分のおじさんっぷりはなかなかのものです。

例えば検索自体も時代の変化に付いてこれていなかったりします。

先ほどOSの話を書きましたが、OSが変わると当然ソフトウェア側も修正して対応をしなければなりません。

そのため、ソフトウェア会社は日々対応に苦慮していると思うのですが、Appleさん、開発環境やら何やらの変更も半端ないです。

単純な話ですが、iPhoneの開発者登録をしようと思ってその手順を調べるために「iPhone 開発者登録」でグーグル検索をしてみます。
そこで出てきている検索結果。

開発者登録のやり方が書かれたブログなどが出てきますが、今はその方法が全然違ったりします。

検索上位に出てくるのはアクセス数が多いからだと思いますが、そのアクセス数を稼ぐにはそれなりの時間が必要となり・・・みたいな話になってしまうと、古いものばかり。

なので、日付が最近のものを探す・・・など検索オプションを付けないと望んだ結果が得られません。

ああ、恐ろしい。

使う道具より中身の方が本質的・・・であるため、流行廃りに振り回されるのは間違いないですが、馬車とクルマぐらい、変化の大きい道具が出て来ると一気に置いていかれる可能性があります。

そして、その変化の大きい道具は、今まで慣れ親しんだものがある人にとっては、違いがありすぎて、使いこなす負担が大きいハズ。

なんてことを考え、これまたビビっています。
既にケータイの入力ができない状態ですので・・・。


ということで、若い方達には朗報です。

巧遅拙速で行けば、自分達の経験のなさ、未熟さはカバーできます。

私の周りを見渡しても仕事ができる方達、本質を押さえている人達でも、この道具に対する興味関心は人によって結構バラツキがあります。

そこにチャンスがあるような気がします。


同世代の方達へ。

慣れ親しんだ道具から離れるのは大変ですし、すぐに離れろって話でもないとは思いますが、新しい道具にも興味関心は持った方が良さそうですね。

ということで、過去のOSに対してセキュリティーホールのパッチを全く出さないなど、過去との決別ぶりが半端ないAppleさんは、道具変更の恐怖に対する免疫と、若さを保つためになかなか良いですよ。

ということで、最初のとっかかりとして、Macをお買い求めになられてはいかがでしょうか?
(↑結局、これが言いたかっただけ。)