2010/02/02

日本のビジネスパーソンは世界で通用するか?

いきなりですが、タイトルにある「日本のビジネスパーソンは世界で通用するか?」

あなただったらどう答えますか?
通用する?通用しない?

あまりにも漠然としているので、答えに困ってしまうかもしれませんが、もし「あなたは世界で通用するビジネスパーソンですか?」と聞かれたら「はい、そうです。」と自信を持って答えるビジネスパーソンがたくさんいればいいなと思う今日この頃。

なぜ、このようなことを考えたのか?

それはこの本を読んだからです。














テクニックはあるが、サッカーが下手な日本人 日本はどうして世界で勝てないのか?

著者が、スペインでの12年間のサッカー指導生活で培った経験とノウハウを記した本なのですが、その内容が面白い。

著者の方は、日本サッカーが強くなるためにどうすればいいのか、そのヒントを求めスペインに渡ったのですが、結論は「サッカーはサッカーをすることでしか上手にならない」というごく当たり前のものでした。
その一見、当たり前に見えることを理論的かつ、わかりやすく説明しています。

そして、この当たり前すぎる結論の下で、どうすればよいのか?

その時、ポルトガルのポルト大学フラーデ教授が考えた理論「戦術的ピリオダイゼーション理論」に出会います。

戦術的ピリオダイゼーション理論では、サッカーの定義を「サッカーは”カオス”であり、かつ”フラクタル”である」とし、”サッカー”を通して上手になるトレーニングを提唱しています。

この「サッカーはサッカーをすることでしか上手にならない」と「サッカーは”カオス”であり、かつ”フラクタル”である」

”サッカー”の部分を”仕事”に置き換えてみてください。

「仕事は仕事をすることでしか上手にならない」
「仕事は”カオス”であり、かつ”フラクタル”である」

めちゃくちゃ納得!!

サッカー本として見ても最高に良い本なのですが、ちょっと他に流用して仕事の観点で見ても、かなり納得しました。

このブログを読んだだけでは、この納得感は全く伝えられていない(論理的かつわかりやすく伝えるには本書ぐらいのボリュームがあると良さそう)ので、ぜひ本書を読んでほしいのですが、この本を新卒の時に読んでいれば、いろいろな無駄をせずに済んだなぁと。

本は新卒1年の時に年間600冊ぐらい読んだのですが、そんなに読まなくても使える本と使えない本の区別ができたなぁと。(さすがにこれだけ読めば、良い本と悪い本の目利きができるようになります。)

そうすれば600冊で約120万円ぐらい使ったのですが、そんなに使わなくても良かった。
そして、朝から新聞配達が来る時間ぐらいまで毎日働いていたのですが、その中で睡眠時間を削って読む必要もなかったなぁと。

ということで、普段からサッカーが生活から切り離せないので、戦術的ピリオダイゼーション理論に基づいたトレーニング法を紹介している本も買って楽しんでいます。
FCバルセロナスクールの現役コーチが教えるバルサ流トレーニングメソッド

この本を読んでいる時にただ読むだけでなく、仕事のヒントもないかな・・・と考えていたりするのですが、サッカーのトレーニング法の紹介なので、ちょっとかけ離れている。

そんな時にこの本に出会いました。


















|新訳|科学的管理法

製造業の現場に近代化をもたらし、マネジメントの概念を確立したことで“マネジメントの父”とされるフレデリック・テイラーの代表的な著作です。

ここで書かれてある事例はブルーカラーを対象にしていますが、本書は科学的管理法の手法よりその哲学を伝えることを中心に書かれています。

従って、その哲学を意識するとホワイトカラーにも十分適用できます。

ということで、まだ漠然としているのですが、あれこれ考えてみると、先ほどのサッカー本と合わせて、ちょっと面白いことができそうな・・・。

テイラーと同じく「このやり方を導入すれば、人員はこれまでと同じ数のまま、生産性を2倍以上に増やせますよ。」とホワイトカラーのビジネスパーソンにも言えるような気がします。

「私は世界で通用するビジネスパーソンです。」と自信を持って言えるようになる。

そんなヒントが湧いてくるような本でした。

とは言え、実際は具体的なやり方は非常に簡単ですが、意識や考え方を変えるのにちょっと時間がかかりそうです。
何より先ほどの話ではないですが、当たり前すぎるがゆえの抵抗がありそうな・・・。
ということで、どう普及させるかを考えてみようかなと。

漠然としたことを書いてしまい、ここまで読んでくれた方には本当に申し訳ないのですが、自分の中でもまだ軽い混乱があるので、このようなわからん文章になっています。

でも「生産性を2倍以上に増やせますよ」は、たくさんの現場を見てきたのでかなり確信があります。
製造業の現場から見たら当たり前のことが、ホワイトカラーの現場では当たり前ではない。

そんな思いをますます強くしつつ、そこにビジネスチャンスがあるよねーと思った一日でした。

新しいビジネスを考えている経営者、人材育成を考えている人事部の方、世界で通用するビジネスパーソンになりたい方は、この2冊を読むと良いかもしれません。

具体的かつ実践的なヒントが湧いてくると思います。