2016/10/10

基本の徹底

あるプロジェクトでのお話です。

サブチームごとにWBSを作成し、それに従って仕事を進めてもらっていたのですが、トラブルが発生。

作業の抜け漏れが発生する。
本人が何をすればいいのかわからず(わかっているけれど、優先順位が付けられなくなる)。

どうして、こうなってしまったのか?

理由は簡単。
WBSが更新されていなかったから。

じゃあ更新すればええやん。

と思いがちですが、面白いのはWBSに馴染みがない人にとっては更新は至難の技。
そして、自分が覚えておけば仕事は進められると思って、実作業を優先しがち。

ということで、遅れや問題があって初めて気付くというのはよくある話です。

そんなことにならないように、リーダーが毎日確認しWBSに更新して、と頑張っても混乱している。。。

それはなぜか?

これまた簡単。
実作業の細かい内容は当人だからわかることで、リーダーがその仕事を過去に経験していて詳細がわからないと漏れてしまうのです。

とまあ、四苦八苦しながら更新して頑張っても作業漏れが出る。

この問題を解決する一つのヒントとして、遅れが出ても責めない、その遅れを取り戻す手助けをするというのがあります。

遅れを報告すると、責められたり、遅れを取り戻せと精神論を振りかざしたり。

とすると、WBS作成のインセンティブが弱くなります。

そうではなく、遅れを検知したら周りのフォローが入ったり、優先順位を付けて作業負担を減らしてくれたりと手助けが入ると更新するメリットがあります。

ということで、過去にその仕事の経験がないため詳細がわからず、なかなかWBSへの反映が難しかったのですが、本来のプロジェクトを前に進める基本として、課題を見つける、潰すを意識して、進捗のフォローをした所、随分と作業漏れと更新漏れがなくなってきたような気がします。