サッカー大好きというか、サッカーがなくては生きていけない身として、
野洲高校のサッカーは衝撃的だった。
まさか日本で、あれだけクリエイティブなサッカーを観ることができるとは
思っていなかっただけに・・・。
ということで、野洲高校に刺激されて・・・というか、最近、
「サッカー協会の百年構想は素晴らしい。着実に根付いているよね。」
という話を知人としていて、今日は改めてそれについて考えていた。
代表やJリーグはもちろんのこと、各年代の育成、地域密着、インフラ環境、
文化そしてビジネス。
いろいろな切り口があるとは思うけど、どの切り口を取ってみても百年構想のもと
着実に成果を出している。
経営という仕事を行っていると、これだけ多岐にわたることをうまく纏めて
結果を出しているのは、素晴らしいと思うし、いろいろ参考にできるのでは・・・
と思い、注目している。
で、今回の高校サッカー決勝戦。
国立で子供がたくさんいたので、何かあるのかなあと思って調べてみると、
先着5,000人の小学生は入場料無料になっていた。
これには「さすがっ」と唸ってしまった!!
「すっげー」と騒ぎながら、目を輝かせて試合を観ている小学生を
見ると、この中から次のプレーヤーが生まれることは間違いない。
そして、そのプレーヤーを連れてきている指導者の方達にも、確実に
野洲高校のプレーが伝わっている。
このような地道な所から、サッカーが根付いていく。
「先着5,000人の小学生は入場料無料」
非常に地味なアクションだから誰も取り上げないと思うが、本当に
サッカーを強くしていきたいと真剣に考え抜かないと、これだけ
効果的なアクションは思いつかない。
特に対象が「小学生」という所に考え抜いた跡が伺える。
中学生だと、個人で来るだろうし、親と一緒に来ることはまずない。
だが、小学生になれば必ず親と一緒に来るし、そうなると親子ではなく
友達も連れて、その面倒を見る親御さんが1人・・・となってくると
クラブチームで参加して、連れてくるのはそのコーチという自然な流れが
出来てくる。
つまり、日本のサッカーを強くしていく上で、一番観てもらいたい人達を
確実に連れてきている。
観客が増えて、選手のモチベーションも上がるし、スタンドも盛り上がるし・・・
ということで、まさにWin-Winの関係。ハッピーサイクル。
こういった所が商売をしていく上で、非常に参考になる。
他にも子供達が選手のプレーを憧れを持って観ているのを見ると、自分が
社長としてみんなの憧れになるのもいいのかなと思った。
それで真似をしてくれる人がたくさん出てくるのであれば・・・。
「ストレスフリーな働き方を実践する。」、「自分の好きなことを続ける。」
表現は違えど、次世代に自分が日々実感している素晴らしい環境を残していくこと
を考えると、この方法もありかなと思った。
社長というポジションは、どうしても偉そうに見えるし、メディアなどでは、
物欲にフォーカスが当たっているので、嫌悪感を示す方もたくさんいらっしゃると思う。
ただ、今、そのポジションにいる身として伝えることができるのは、
人格的な成長や、自分を磨いていきたいのであれば、こんなに素晴らしい
ポジションはないということ。
物欲を満たそうと追いかければ追いかけるほど、満たすことはできなくなる・・・
私利私欲を捨て、相手の成長に貢献するからこそ、私利私欲を満たすことができる。
ちょっと、ややこしいけど、そんなことを日々実感しています。