改革がしたいのか、改善がしたいのか?
DXなど流行のキーワードをテーマに予算がついて、着手したい、やりたい・・・という話が来た時に、面白いなあと思うことがあります。
それが、タイトルにある「改革がしたいのか、改善がしたいのか?」です。
ざっくり言ってしまえば、改善がしたいのであれば、As IsとTo beのギャップ埋め。
改革がしたいのであれば、ターゲットとする目標にどうたどり着くのか考える。
例えば今回のDXというテーマであれば、経産省の定義では「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」とあります。
上記定義でいくならば、改善ではなく、改革に近い意味合いとなります。
となると、現場を調査して、現在のお困りごとや問題点を整理して改善していくことよりも、経営層、トップがテーマと目標を選択、決定する・・・流れが自然。
なのですが、意外と、この選択、決定が胆力がいるせいなのか、できない、難しい。
これは一緒に伴走するために提案する会社も同じだったりします。
(どのテーマが響くのか、読めない、わからない、外したくない。)
当然、改革テーマは改善テーマと比較して、実現可能性も読みにくい。
ますます改善テーマが具体的なイメージが湧きやすくて、そちらに流れてしまう・・・みたいな展開もあるあるなのかなと思っています。
私達は社内で「さん付け」で呼んでいるぐらい風通しの良い会社ですって言っている会社ほど、それを意識しているぐらい、階層を気にしている・・・そもそも気にしていない会社、風通しの良い会社は、さん付けを意識しないで空気のように使っている・・・のと同じようにDXができているところは、DXって言われる前から、DXをやっていたりしますが、こういったところも、DXが推進できるか否かのポイントになるかもなあと思っています。