ジョブディスクリプションの必要性
ジョブディスクリプションと言う言葉は知っていますでしょうか?
ざっくり言うと職務の内容を詳しく記述した文書のことですが、これがあるのと、ないのとでどう違ってくるのでしょうか?
あまり日本企業が外資がと言うつもりはないのですが、総合職的なゼネラリスト的な人材が活躍している会社とプロジェクトを行うと、割とジョブディスクリプションが曖昧で進んでいるような気がしています。
そうした時にどうなっているのかというと、みんな気が利いて周りを良く見て仕事をしています。
自分の責任範囲が曖昧のため、周辺の関連する仕事を気が付いた人がやると言った文化、進め方だったりします。
気が利くので、とても仕事が出来る感じがします。
その人にどんどん仕事が集まっていきます。
人に仕事が張り付くイメージです。
と、個人で見ると、とても良いのですが、仕事の規模感が大きくなると、どうなるのか?
自分ができる範囲は限られるので、どうしても他の人達と連携する必要が出てきます。
誰が何をやるのか定義が事前にされているわけではないので、進めようとすると、結果として人の重なりが増えます。
つながりが見えにくいため、全体像を把握するために、多くの人を集めなければならなくなる。
とならないように、ドキュメント化が大事だよねと言うのは簡単ですが、実際には難しい。
なぜならば書いたり残したりするインセンティブが直接的にはないからです。
裁量や責任が明確ではないため、自分がやりたいことをどんどん行う、スキルを身に付けるには良い環境なのかもしれませんが、一方で、裁量や責任が明確ではないと言うことは評価が難しいとも言えます。
その辺のバランスも含めて、組織のあり方って正解はないですね。