2021/10/10

推進プロジェクトを用意しなくても推進する方法

 例え話として、よくこんな話をします。

「私達は社内で役職関係なく「さん」付けで呼び合っているので、風通しがいいですよ」という会社は、めっちゃ縦意識が強い。

本当に風通しがいいところは、そんなの気にしないで普通に「さん」付けで呼び合っている。

・・・という実感を、いろいろな会社を見てきて感じるので、本当に強い会社は、xx推進プロジェクト、社内変革プロジェクト・・・みたいなものを立ち上げて推進するのではなく、自然と普段の業務の中で、そのようなことをやっている・・・みたいな話をします。

また実際に、普段の業務でやっている会社は「xx推進・・・なんて言っている時点で負けなんだよね・・・」と言っていたり・・・。

では、この両社での違いは何なんでしょうか?

社風ではなく、できている会社と、できていない会社で大きく異なる違いが1点あります。

ということで、今回はその違いを残しておこうと思います。

早速ですが、違いは何か?

それは・・・「お客様のことを見ているか否か?」です。

会社の置かれている状況によって表現や立ち位置は若干異なっているのですが、概ね、できている会社は、お客様主体で会社が運営されています。

例えば・・・

業界の競争が激しく、お客様の声に応え続けていかないとダメになってしまう・・・となると、いやでも変わっていかないといけない。

例えば・・・

カスタマーサクセスが、売上の肝となるサービスを展開している(サブスク系の本質はここですよね)。

などなど。

簡単に言ってしまうと・・・

自社はお客様にどのように評価されているか?(なぜ他社ではなく、自社を選んでくれているのか?)

が答えられるかどうかが、一つの指標になっています。

外の空気に、非常に敏感であるため、できていない会社を見てしまうと、ついつい「緩いなあ」「平和だな」「外に敏感でなくても商売が成り立ってしまうのは、それはそれですごいなあ」と思ってしまう悪い自分がいたりします。

では、できていない会社が悪いのか・・・というと全くそういう話ではなく、意識を変えるというより行動によって環境や意識を変えていく・・・というのが自然な流れであることを考えると、xx推進プロジェクトが立ち上がって行動しているのは、何ら問題ありません。

先ほど書いた通り、結局は置かれている環境によって優先度、重要度の違いから、このような進め方になっている・・・とも言えます。

ただ、どちらが長生きできそうか・・・というと、考えちゃいますよね?