2015/06/06

新人はメモを取るべきか?

最近、面白いことがあったので、書き残しておきます。
この時期、新人研修が終わって、配属された新入社員の方々が現場に出てきます。

新入社員に限らず、若手社員の方も4月の人事異動で配属され5月のGWが終わり、そろそろ新しい環境にも慣れてきた頃。

そんな若手の方達ですが、面白いことに会議などで話をしていると、全員ノートは持参しているが、全然メモを取っていない。。。

「ここは試験に出るよ」ではないですが、重要な話をしている時には、ちょっとメモぐらいはしてほしい。

もしかすると自分の話が悪かったのかな?と、話にメリハリをつけてみたのですが、やっぱりメモをする気配が見られない。
相手の心象もあるし、ここはひとつ注意でもするかなと思ったのですが、しばらく様子を見ることにしました。

そんなある日のこと。
お昼ご飯を一緒に食べに行った時に、何気なく仕事の話をしてみると面白いことがわかりました。

めっちゃ仕事に対する意識高いやん。
しかも、それを具体的な行動に落としている。

会議中の発言者の内容や、その意図もしっかり理解している。
なんてことはないノートを取っていなかったのは、相手の表情をしっかり見て、言葉尻を捉えるのではなく、その背景を探っていたのでした。

確かに視線をノートに落としてメモすることに一生懸命になってしまったら、これは出来ない。

知らない言葉や、背景、経緯がわからない話がポンポン出てくる中で、これはスゴイ。

自分には出来ない芸当です。

ということで、自分には出来ない芸当なだけに、メモを取っていなかった理由も理解していませんでした。

何気ない会話の中で、たまたまその理由がわかったから良かったものの、ここで「社会人たるものメモのひとつぐらいは取るように」なんて言っていたら、どうなっていたか。

考えると、ぞっとします。

ちょっとおせっかい野郎になりつつある(なっている)自分に反省です。

人を育てるというのは、指導するというよりは、環境を整えるって感じですよね。
余計な一言は、双方悲しいことになるだけに気を付けねば。