2009/09/14

弊社HPに隠された秘密

大層なタイトルを付けましたが、実は今年の5月に弊社HPをリニューアルしています。

おかげ様でサイトリニューアル以来、いろいろな方から好評の声を頂き、私自身とっても嬉しいです。

で、このHP、実は秘密が隠されているんです。
今日はその秘密をバラしちゃいたいと思います。

この秘密をバラすことで、あなたがHP作成の際のヒントや、情報をどう扱うか考える時の指針になると思います。














早速ですが、秘密を教えちゃいます。
まずは、弊社HPにアクセスしてみてください。

ここからアクセス

そして、このページを印刷してみてください。
そうすると、ほら、情報がA4一枚に綺麗に収まっているでしょう?

そうこれが、今回のHP最大の秘密であり、ウリです。

会社の情報をぎゅっと集約しました。

インターネット空間の良い所は情報がたくさんあること。
この辺の記事を見ると、情報量は増える一方ですね。

検索エンジンで検索できる情報の量は6877TB、総務省が推計

そして、ネット空間の良い所は情報作成コストが安いということ。

紙ベースで作成すると、1ページ増えるたびにそれなりの値段を払わないといけないですが、ネットはほとんどコストが変わりません。

従って、作成する方もコストを気にしなくてよいので、どんどん増えていきます。

と、ちょっと遠まわしに話をしましたが、要はネット空間は情報が増えやすい環境にある・・・ということです。

そこで、私達は考えました。

たくさんある情報の中から適切な情報を探すのって大変じゃね?
だったら、情報は垂れ流しじゃなくて、厳選してあげた方が読み手にとってやさしいんじゃない?

その形がA4一枚というわけです。

と、まぁ偉そうに書きましたが、これは私ではなくて当サイトを作っていただいた方から提案してもらったことです。

その考え方に共感し、今回、A4一枚で行ってみよう・・・となったわけです。

では、A4一枚にするために何をしたのか?

まず最初に行ったことは、「誰がこのサイトに来るのか?」ということです。

会社HPですから、当然「この会社ってどういう会社なんだろう?」という方が訪れてきます。

そして、ウチのビジネスの性質上、必ず顔を合わせる必要があります。
(つまりネットで全て完結するわけではない。)

従って、A4一枚は会社の全体像を見せることにしました。
よく弊社HPを印刷して打ち合わせに来られる方がいるのですが、以前のサイトでは何枚にも渡って印刷をしていました。

それが今は1枚で収まります。
もちろんサービスの詳細などはわからないのですが、この1枚さえあれば、打ち合わせで詳細の話をすることは可能です。

ということで、オススメしたいのが、「誰がこのサイトに来るのか?」を徹底的に考えて、その人にあった形のトップページを用意してみるということです。
(つまり、全て弊社と同じようなレイアウト、項目になるわけではないってことです。
スキルやノウハウを求めちゃうと、ついつい同じものを作ってしまいがちですが、そうすると大変なことになっちゃうので、気を付けてくださいね。)

そして、A4一枚で印刷された方は、あることに気付かれたと思います。
秘密第2弾!!(笑)

トップページと違う項目がありますよね。
ぜひ、ケータイでそこにアクセスしてみてください。

ケータイユーザーに合わせたコンテンツを用意しています。
こちらもケータイの動向やユーザーの場面を想像しながら作成しました。

Web上とは違う感覚が味わえると思います。

普段ケータイをあまり使わないので、作成してみてわかったのですが、ケータイは受ける感覚がちょっと違いますね。

その感覚に合わせた内容にしています。

ということで、ちょっとした紹介になりましたが、伝えたいことはたったひとつです。

ユーザーの立場で情報を提供しましょ。

Webにしてもケータイにしても紙にしても手段にしかすぎません。
ただ、その手段によって使う場面や相手が異なってきます。

その場面をイメージしたり、相手の立場に立って情報を用意すると、アウトプットは当初と違ったものになるかもしれません。(少なくとも弊社はそうでした。)

このように書くと結構、大変なイメージを持ってしまうかもしれませんね。
とはいえ、相手をイメージすることができれば内容は自然と決まってきます。

従って、「どうしよう?」と悩まなくていいので、実は効率的なのかもしれません。

ぜひ、次回、あなたがHPを作成する際や、情報をどう扱うか考える時の参考にしてみてください。

2009/09/09

プロジェクト推進力がある会社が必ず持っているモノ

お待たせしました。

前回、「ざっくり感を持っていない業者は、プロジェクトを推進する力はないと判断していい」と書きましたが、どうしてなのか?
この理由を知っているのか、知らないのかで、あなたの仕事の進め方が変わってくるかもしれません。

例えば、私はこんな経験をしたことがあります。

・忙しくて1週間で10時間しか寝られなかった
・家に帰ったら朝刊が届いているという生活を1年ほど続けた
・家に帰る時、日の出時間が異なることで季節の変わり目に気付いた

一言で言えば、ちょっと忙しかったということですが、業者さんをきちんと見極めないとさらに大変なことになってしまいます。

実は私は上記の経験を通して、短時間睡眠法というのを極めたのですが、おそらくそちらを共有するよりも、プロジェクトが円滑に進むコツを共有した方がいいのかなということで、今回さらに突っ込んで書いています。

あなたが短時間睡眠法を極めないといけないということにならないよう、このエントリをちょっとでも参考にしていただけると幸いです。

では、本題にいきましょう。

前回「ざっくり感」と言う言葉を使いましたが、書き終わった後に気がつきました。

「ざっくり感」という言葉は最近、世間で言われている「フェルミ推定」と全く同じことです。

要は、スケジュールでは、きちんと見通しが立てられないといかんですよというわけです。
見通しを立てるというと、若い方からよく「経験やスキル、クライアント業界の知識がないと難しいですね」と言われてしまうのですが、そんなことはありません。

フェルミ推定を使って、ざっくりと出す事は可能です。

例えば、前回と同じく概要設計の打ち合わせ回数をざっくり出してみましょう。

仮に1回の打ち合わせを1時間とします。

すると、質問に30秒、回答に90秒、合計2分間で一つの質問が終わるとします。
そうすると20個の質問で40分、前後5分は挨拶やら全員揃わないやら次回打ち合わせの日程調整やら、なんだかんだで質問が出来なくなる。
そして、何かあった時のバッファーを10分と見たら、これで1時間の打ち合わせは終了です。

では、20個の質問で全部聞けるか?

お客様のビジネスを、人、金、モノ、情報(データ)の切り口で分けて、それぞれで20個ずつ質問したとすると・・・最低4回の打ち合わせは必要だな。
いやいや、人とモノの流れはややこしいから、2回ずつは必要だな・・・と。
となると、6回ぐらいは必要かな・・・で、こちらも質問した内容を反映して概要設計のたたき台の確認をしたいから、それは2回ぐらいとすると合計8回かな・・・いや鈴木さんは8回も時間は取れないから、さてさてどうしよう?事前に質問票を作成して送っておくか・・・他にも担当者がいるといいけど、誰か適任はいないかな・・・などなど。

上記のようにざっくりと数字を使って細かくしていくわけです。

確かに経験やスキル、クライアント業界の知識があれば、この精度が高くなるかもしれません。
でも、少なくとも、それがなければできない・・・ということはありませんよね。

このように事前に見通せるかどうかがスケジュール通りにできるかどうかの大切なポイントの一つになります。

で、このように考える事ができる業者さんなのかどうかが大切です。
ここで「やってみないとわからない」という業者さんは出たとこ勝負です。

上記のようにざっくりとした全体像が見えていません。
従って、ある一部分は妙に細かいのに、肝心の部分が抜けていたり、自分が経験している所は強いけど、それ以外はからっきしダメなんてことがあって、仕様漏れが発生したりします。

こうした問題が発生しないよう、上司の方がチェックしたり、その会社独自の方法論やテンプレートを用意している会社もありますが、個人的には、仕組と人、いずれもしっかりとざっくり感を持った会社の方が仕事を進めやすいです。

では、あなたにそのざっくり感があるかどうか?

簡単なテストで試してみましょう。
では行きます。

日本で年間行われているプロジェクト数はいくつでしょうか?















グーグル検索しようとした、あなた。(笑)
残念ながら、あなたにざっくり感はありません。

プロジェクトを推進する時は、ちょっと注意してくださいね。
(と書いては見たものの、何でもかんでも答えがあると思って、すぐグーグル検索しちゃうビジネスパーソンはいないですよね。悪ノリしちゃいました。すみません。)

では、次です。

例えば、日本に会社の数は・・・と考え始めたあなた。
いい感じです。
それだけにできれば、ちょっと立ち止まって考えることができたら最高です。

どういうことかというと「プロジェクトって何?」というのを定義しておくということです。

例えば、今回はプロジェクトは「期限があって」、「ある目的/目標を達成するための活動」とします。

そうすると、仕事とプライベート、それぞれにプロジェクトがありそうです。

で、仕事は、日本に会社の数は・・・とやりつつ、プライベートでは一人2つは抱えているとすると、人口は・・・なんて考えていきます。

これが正解・・・という話ではないので、必ずしも上記と同じじゃないといけないというわけではありません。

例えば、プロジェクトの定義に「複数の人が集まって」というのを含めたら、プライベートの話は、ちと変わってきますよね。

伝えたかったのは、このような感じで、当てずっぽうではなく、ざっくりと答えが出せるかどうかということです。


最後ですが、このフェルミ推定ができなかった方へ伝えたい事があります。

今回、できなかったと落ち込む必要はないと思います。
このスキルはプロジェクト型の仕事を商売にしている人が持っていないといけないスキルであって、ビジネスパーソン全てが必要かというと・・・正直、いらなくてもいいような気がします。

従って、業者さんを見極める目を養っていけば大丈夫だと思います。