今回は自戒を込めて書くので、基本的にスルーの方向でお願いします。
相手の良い所はどんどん吸収していこう!
口で言うのは簡単ですが、実践はなかなか難しいです。
正直、人のフリ見て我がフリ直せ。
仕事柄なのか、良い所より「改善点」を見つけてしまうことが多いです。
ということで、このブログで自分が学んだことを書こうとすると、「人のフリ見て我がフリ直せ」的な話が多くなり、ともすれば暗に相手を批判することになってしまいます。
一緒に仕事をしている方達の話題になるので、当事者にとってみれば、ブログを読めば誰のことかすぐにわかってしまいます。
これって相手にとって、気分良くないですよねー。
厳密に言えば、批判ではなく改善ポイントなので、アドバイスとして向上するきっかけと捉えてくれればよいのですが、誤解を招くのは否めません。
ということで、できるだけ良い所を書こうと思うのですが、今回は「人のフリ見て我がフリ直せ」的な話になってしまいそうです。
タイトルにも書きましたが、「最強の仕事生産術」。
いろいろなテクニックはありますし、実践もしています。
でも仕事は多くの人達と関わって成し遂げるもの。
一人で完結できないことを考えると、個人の生産性向上だけでなく、チームや会社としての生産性も意識した方が良さそうです。
ということで、チームや会社としての生産性を意識した時に、最強のことは何か・・・というのが今回のテーマです。
私は○○さが大事だと思います。
これに勝るものはないかなと。
これがないと、余計なコミュニケーションコストが発生します。
また相手も見通しがわからないので、計画が立てられません。
逆に言えば、これさえあれば前もって準備ができるし、考えることができるので、仮に仕事自体の出来が悪かったとしても何とか対応できます。
巧遅より拙速。
と、ここまで読んできてどうでしょうか?
○○の中身がわからないと、抽象的でわけわかんない文章ですよね。
コミュニケーションって難しいですよね。
キーポイントがはっきりしないと、途端にわけわかんなくなります。
でもビジネスってこんな感じだと思います。
つまり○○の部分は不明のまま。
そこに自分の仮説を入れながら、検証する(今回で言えば読み進めていく)。
それができる人とできない人がいて、できる人がお客様に貢献できる人のような気もします。
(誤解してほしくないのは、○○の正解を当てることができる人・・・という意味ではないですよ。
○○に自分の仮説を入れる行動が取れる人、頭に汗をかく苦労を厭わない人という意味です。
仮説と検証の良い所は、間違っていたら修正ができることです。だからこそ、頭に汗をかく苦労を厭わない人は価値があると思います。)
と、敢えて話を脱線してみました(笑)。
元に戻すと、○○に入るのはコレです。
誠実さ(正直さ・・・でも良いかもしれませんね。)
仕事がうまくいっている時は問題ありませんが、ちょっと遅れがちになってきた時に、この誠実さがあるのとないのとでは、全然違ってきます。
誠実さのある相手は、正直に現状と見通しを伝えてくれます。
しかも怪しいと思った時にすぐに。
一方、誠実さのない相手は、直前にならないと教えてくれません、もしくはこちらから確認しないと教えてくれません。
しかも確認する時に注意が必要です。
こちらは結果を心配しているのに、その結果に言及しません。
「来週月曜締め切りだけど、大丈夫?」
「今、○○をしています。」、「頑張ります。」
このように、結果に対する言及ではなく、今自分がやっていることをアピール。
数字や具体性の伴わない話や、「頑張ります」という言葉が出てきた時は、まず間違いなくこちらが期待する結果にならないと考えた方がいいのですが、普段よく聞くフレーズではないでしょうか?
個人的には「セミプロ」と言ってしまいたい方達に多いような気がします。
新卒を初めとする経験の浅い「アマチュアな」方達は、変なプライドがないので、素直に現状を教えてくれます。
できないことはできない、わからないことはわからない・・・そんな素直さがあるような気がします。
一方、「プロフェッショナルな」方達は、「結果にコミット」しているので、その実現が危ぶまれた段階で何がしかのアクションを取ってきます。
そして「セミプロな」方達。
この方達は、「結果にコミット」していないので、無理難題な結果要求を受け入れてしまうし、最後まで何とかしようとします。
そして結果にコミットしていないので、自分が今やっていることがどのような結果や影響を及ぼすのかわかりません。
従って、こちらが結果を心配すると、結果の話ではなく、今行っていることを話します。
残念ながら、聞き手の側からすると、頑張っているんだから許してね・・・という事前アピールに聞こえてしまいます。
不眠不休で仕事をしていることはわかりますが、それが結果に繋がっていない。
労働生産性の国際比較において、製造業は高いにも関わらず、サービス業が低いのは、こんな所に原因があるような気がします。
労働生産性の国際比較テクニックではなく、完全に考え方の違い。
日本・・・夜遅くまで仕事をしているのは頑張っているし、いいことだ。
欧米・・・夜遅くまで仕事をしているのは、仕事ができないから。かっこ悪い。
敢えてわかりやすくしてみましたが、価値観の違いが結果に繋がっていたりします。
じゃあ、どうすればいいの?
個人的には、下記計算式を意識してバランスを取ることをオススメします。
Productivity(生産性) = Quality(品質) x Volume(量) / Time(投下時間)
Productivity(生産性)を上げるためには、Quality(品質)は高く、Volume(量)は多く、Time(投下時間)は短くすればいいことはわかりますよね。
で、国際比較の観点からすると、とかく日本は過剰品質になりがちなので、これを下げて、投下時間を減らしてみる。
Qualityは一定にして、Volume増もしくはTimeを減らすことはできないか考えてみる。
というのが、即効性がありそうな気がします。
セミプロな方達は、Quality、Volume、Time、どれかひとつしか見ていないことが多いです。
見ていないというよりは、わかっていないという表現の方が良いかもしれません。
つまり、相手が求めるQualityとVolumeを納期(Time)までに行ってくれれば、最低限の仕事は達成できます。
が、どこまでのQualityとVolumeを実現すればいいのかわからずに、Timeがきてしまう。。。
個人的な経験としては、必要以上にQualityにこだわって、最低限のVolumeが満たされていない・・・ということが多いような気がします。
仕事は掛け算。
どれかひとつでも最低限満たされていなければ、ゼロです!
仮にQualityが最高値であったとしても・・・です!
これがセミプロの方には理解できない。
夜遅くまで不眠不休で頑張ったのに、なぜなんだと・・・。
確かに最高のQualityです。
でもそれは一部分で最低限のVolumeを満たしていないでしょ・・・というのがどうにもわからない。
当たり障りのない話で多少脚色して紹介すると、ある研修がありました。
その研修で5本のプログラムを書くお題が出されました。
Aさんが出してきたプログラムの一本は、とても素晴らしいものでした。
参加した中でもダントツの一位です。
しかしAさんはその一本に全てをかけたため、他の4本は全く手を付けていませんでした。
面白いのはここからです。
この研修に参加した方達の評価をしましょう・・・となった時に、Aさんの評価はどうなったでしょうか?
そうなんです。とても評価されたのです!
しかし私は最低の評価を付けました。
なぜならば、こちらが要求しているお題をクリアしていないからです。
残りの4本のプログラムは最低水準でいいので、できていれば私も評価しました。
しかし今回はVolumeの最低ラインを満たしていません。
したがってProductivityはゼロです。
このような説明をして、他の方達も納得してくれたので、残念ですがAさんは全く評価されなかったのですが、プロセスにこだわって結果を見ない(計算式を意識しない)と、今回のようなことが発生します。
プロセスと結果のバランスは常に意識したいところです。
うーん、結果ではなくプロセスを大事にする国民性も影響しているのかもしれませんが、仕事でハマッてしまった時は、捨てる勇気を持つことが大事なのかもしれませんね。
ということで、思いっきり抽象的な話で申し訳ありませんでした。
具体例を書いて、どの話なのか特定されるのが怖くて抽象化しました。
あなたに思いっきり甘えますが、自分の仕事に当てはめて考えてくれると、書いた立場としてはとっても嬉しいです。
追伸)
Aさん、研修では評価されなかったですが、ビジネスの世界ではうまくやれば素晴らしい結果を残せるんですよね。
つまり、残りの4本は誰かに任せる。
自分がその一本に集中していても、Productivityの計算式が満たされるような環境を作ってしまえばいいわけです。
組織の良さってこういう所ですよね。
個人の生産性向上(部分最適)も大切ですが、チームや会社としての生産性(全体最適)を考えた方がいい・・・というのは、この辺りからも何となくわかっていただけるかなと思います。