2009/12/15

最近読んだオススメ本

今回は久しぶりに、最近読んだ本の中でオススメを紹介したいと思います。
オススメする本はこちら。


















もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んで、野球部をどんどん強くしていく物語です。

ドラッカー本はとかく難しい・・・と思われがちなのですが、高校野球という舞台で話が進むので、非常にわかりやすくなっています。

「自分は社会に対してどのような貢献ができるのか?またはしたいのか?」、「自分は何によって覚えられたいか?」がわからない方や、「それはわかっちゃいるんだけど、どうしたらいいのかわからん!!」という方には大いにヒントになる本です。

ということで、個人的にツボにはまったのは、みんながドラッカーの言葉ひとつひとつをかみ砕いて実践していく様でした。

ドラッカーは非営利組織のマネジメントのお話をすることが多いのですが、今回の舞台も架空の小説とは言え、ここまで具体的だと良い事例になるのではないかと思いました。

実際にこのような高校があれば応援したいし、自分もこんな部活動をしたかったなぁと若かりし頃に思いをはせたぐらいです。

と漠然とした感想はここまでにして目次をみるとこんな感じです。

第一章 みなみは『マネジメント』と出会った
第二章 みなみは野球部のマネジメントに取り組んだ
第三章 みなみはマーケティングに取り組んだ
第四章 みなみは専門家の通訳になろうとした
第五章 みなみは人の強みを生かそうとした
第六章 みなみはイノベーションに取り組んだ
第七章 みなみは人事の問題に取り組んだ
第八章 みなみは真摯さとは何かを考えた

なんとなく表現がドラクエっぽいと感じてしまうのは私だけでしょうか?
表現はともかく目次を見てもらうとわかるとおり、各章でそれぞれテーマがあります。

主人公のみなみはマネジメントに書かれてある言葉、ひとつひとつを真剣に考え、答えを出していきます。
読んでいる時に、ついつい自分の会社をテーマに一緒になって考えてしまいました。

ドラッカー氏の問いかけはいつもシンプルです。

「われわれの事業は何か?」

みなみちゃんの場合だと「野球をする」

いやいや、こんな単純なはずはないですよね?
ドラッカー氏は言います。

「『われわれの事業は何か』との問いに答えるには、顧客からスタートしなければならない。」

顧客・・・野球部の場合はどうなるんだろう?
そして、私たち野球部の事業って何だろう?

ってな感じで進んでいきますが、これはそのまま自分のテーマに置き換えるだけでかなりのヒントが得られます。

本自体は2時間も必要なく、さらっと読むことができますが、自分のテーマに置き換えて考えていくと、それなりの時間が必要になります。

読書はインプットだけでは十分ではなく、アウトプットして初めて価値があると思い、このアウトプット作業は頑張りました。。。

この本を読んで思ったのですが、何かを理解するのには専門家の方が安心しますが、実践の時は素人の方が良さそうですね。

例えば「ダイエット専門家によるダイエット方法」よりも「休みが取れないビジネスパーソンの私が痩せたダイエット方法」の方が、なんとなーく自分でも実践できそうな気がする・・・というのによく似た感じです。
(この例え、伝わりました???)

店頭だと恥ずかしいという方はぜひAmazonなどのオンライン書店で。(のせいなのかどうかわかりませんが、15日現在Amazonの在庫が切れていますね。)

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

表紙で食わず嫌いをしたらもったいない本です。

独り言)
専門家の方って結果を出し続けていないといけないので、大変ですよね。

例えば太ったダイエット専門家っておそらくいないですよね?
いたらお会いして、太っていても仕事がなぜ続けられるのか、いろいろ聞いてみたいです。(笑)