2008/04/04

新社会人の時に先輩にする効果的な質問

友達にエイプリルフールネタのメールを送ったら、相手は日本にいなくてまだ3月31日だった・・・。

そんな桜が綺麗な季節(東京ではもはや終わろうとしている)になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

私はこの時期になると、自分が新社会人になった頃を思い出します。

あの頃は(今も!?)、何にも知らず、若かったなぁと。

とにかくひたすら一年間がむしゃらにやって、一年ぶりにある同期と話をした時に、「あぁ、自分も成長したなぁ」と実感したのを思い出します。

ということで、私が新卒として入ったアビーム コンサルティング(当時デロイト・トーマツ・コンサルティング)は、頑張れば頑張った分だけ報われる良い会社だったのですが、今日はその頃を振り返って、新社会人の時に読んだ本を紹介してみたいと思います。

ここでご紹介するのは、仕事に役立ったかなという本です。
(つまりコンサルっぽいやつです。)

本当はベスト3とか、○○の10冊とか、いろいろ案はあるのですが、いかんせん何を読んだのか思い出せない・・・。

じゃあ、その思い出せないことを利用しちゃえってことで、役立つ1冊をご紹介します。

(今でも大体年間200冊ぐらいは読んでいるかと思いますが、当時は、500、600冊は読んでいたような・・・。そのような曖昧な記憶の中でも思い出せる1冊なので、少なくともヒドイ本ではないでしょうという考えです。)

ということで、読んだのはこの本です。
ロジカルシンキング

学生時代にサッカー中継を、スカパー、WoWoW、BS、民放、ありとあらゆる試合を観ていて(平均すると週に15試合ぐらい?)、「元日本代表」という肩書きで、いかに取材をしないでいい加減な解説をしていたのかを知っていたので、割と「先生」や「数字」といった権威のあるものに対して、疑問を持ってきちんと確認する・・・という意識はあったのですが、それをどう整理するのか・・・というのは正直わかりませんでした。

それが、この本を読んで、スッキリしたのを覚えています。

なんだか一見難しそうな内容も、とても読みやすいので、素直に入ってきます。

実はこれだけではダメで、実践して身に付けないといけないのですが、これは正直時間がかかります。

後日談ですが、この本に書かれている内容を真似しながら実践を続けて、1年後(だったっけ?)に、著者の照屋さんご自身が講師の「ロジカルシンキング研修」を受講するチャンスがありました。

本人は、もう完璧にできている・・・と思って意気揚々と照屋さんに成果物を見せたのですが、しっかりと添削されて返ってきました。
まだまだヒヨっこだなぁと思った記憶が蘇ってきます。

ロジカルシンキング・・・という言葉はコンサル業界ではよく使われる言葉だと思います。

そして、この世界では古典的名著であるバーバラ・ミント氏の本があります。

考える技術・書く技術

当然、これも押さえておかねば・・・ということで読んだのですが、難しくて頭に入りませんでした。

うーん、もしかすると訳がまどろっこしいからかも・・・と思い、原著を読んだり、バーバラ・ミント氏が講師をしている研修ビデオを観たりしました。

日本語と比較すると、シンプルでわかりやすかったのですが、個人的には、照屋さん、岡田さんが書かれた内容の補足みたいな感じになってしまいました。
(照屋さん本人に聞いたのか、記憶が曖昧なので、確かではないのですが、バーバラ・ミント氏も照屋さんもマッキンゼーというコンサルティング会社にいました。そのせいなのかどうかわかりませんが、バーバラ・ミント氏の考え方をうまく伝えてくれた本って感じです。)

ということで、このエントリでお伝えしたかったのは、本ではありません。

ここからがタイトルにある本題です。

実は、この他によく読んだ本というのは、先輩に聞いて薦められた本でした。

先輩の仕事ぶりを間近で見て、「なぜこういう行動をするのか?」、「この時、何を考えていたのか?」、「どういった目的や背景があるのか?」というのを知ろうとしてはいましたが、そのような考えや行動につながる(と思われる)行動指針や信条みたいなものが知りたくて、教えてもらっていました。

「仕事に役立つ本って何ですか?」と聞いてしまうと、業界本など情報や知識・技術に関する本を薦められてしまいます。

そのため、「座右の書って何ですか?」、「仕事をする上で影響を受けた本って何ですか?」・・・みたいな聞き方をすると、その人の仕事の姿勢がわかる本が回答で返ってくることが多かったです。

後は、それを読んで真似る(実践)だけ。

先輩(上司)の事がわかって仕事がしやすくなるし、何より共通の話題で距離も近くなります。
(仕事ができる先輩が多かったので、自分のスキルアップ向上にも多大な貢献をしてくれました。)

その本を題材にして質問したりすると、貴重な経験を話してくれますし、自分が通った道を一生懸命たどろうとする姿を見てかわいがられたような気もします。

ということで、非常にお勧めのひとつです。

新社会人に限らず、この姿勢は常に持っていたいです。

これからお会いする方はぜひ、座右の書を教えてください。
よろしくお願いします。