2008/02/01

フェルミ推定を極めるべき人とは?

久々の更新です。(笑)
寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

読書の秋ではなく冬!
今、面白い本を読んでいます。
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

(補足)
フェルミ推定とは、「把握するのが困難な数量を仮説などを組み合わせて概数を求める方法」です。
個人的には「ざっくり試算」と呼んでいたりしますが・・・。

この本に記載されているのですが、「日本全国に電柱は何本あるか?」と聞かれた時、あなたならどうしますか?
このブログを見ているということは、ネットで検索もいいかもしれません。

この本では、このような問題に対して、どのようなプロセスで答えを導いていくのかが書いてあります。

まだ途中ですが、こんな人にぜひ読んでもらいたい!と思った方々がいます。

それは、ベンチャーキャピタル、銀行の融資担当、証券などなど金融機関の方達です。
投資、融資を生業にしているような方達ですね。

事業計画書を書く際に市場規模や競合など、様々なデータが出てきます。

投資や融資を行う人達は、そのデータを見て判断をするわけですが、その際、よくあるのが、「その数字の根拠は何?」ということです。

例えば事業計画に書かれてある市場規模を見て「市場規模は7,800億円っていうけど、どこから取ってきたの?」という質問がきたとします。

ここで活きてくるのが先ほどのフェルミ推定。
その数字の根拠となるプロセスの説明をします。

が、相手の反応はイマイチ。

それよりも、どこかの研究所が発表した数字の方が反応が良かったりします。

相手の立場になれば、この反応もわかります。

実際、投資なり融資なりを決定するには、稟議なり上長の承認が必要となります。
一担当者にとってみれば、その数字の根拠を求めるプロセスを説明するよりも、リサーチ結果の方が、話が通りやすいわけです。

とはいえ、もし研究所のリサーチ結果の数字を利用するとなると、数万円で調査書を購入することになります。

それってお金の使い方としてどうなんだろう?と思ってしまいます。

筋の良いプロセスで算出すれば、数字に大きな違いはありません。
桁違いの間違いは問題ですが、端数の違いで、行動に影響があるかというと全くありません。

たった1,2分で考えた数字で概算でき、行動に大差がないのであれば、そちらを採用する・・・と思います。

ベンチャーキャピタリストの方が良く、「ベンチャーは社長を見て判断しています」とおっしゃっていることが多いですが、この辺の数字を導き出すプロセスの筋の良さなんかは判断材料にとても良いのではと思います。

経営者に必須なセンスのような気がしますが、金融機関の方も身に付けておくと、付き合いの長い優良顧客を見つけることができるのではないでしょうか?

ということでオススメです。