2006/09/20

技術大国ニッポン

トヨタでは、このような言葉があるらしい。(間違っていたらごめんなさい。)

「者ではなく、物を見ろ!!」

カイゼンを継続していくためには、問題を発見する(定義する)必要がある。

そうした時に大切なことは、人ではなく、製品(車)そのものに目を向けなければ・・・。

「事件は会議室で起こっているんじゃない。現場で起こっているんだ。」(だったかな?)

このような言葉からもわかる通り、現場や製品って大切だよね。

だから、きちんと見なければ・・・。

と、このように書くと至って当たり前になってしまうが、これがサービス業になると、話は変わってくる。

サービス業は、「物ではなく、者を見ろ!!」

例えば小売では、POSデータで商品の売上数字を見るよりも、お客様がどういう状況で購買していくのかを見ていくことの方が大事。

物の数字は、仮説の検証用でしかない。
ということで、所変われば品が変わる。

物=モノ、者=コト。

モノ作りとコト作り、どちらに重点を置くか・・・。

技術大国日本は、モノ作りに関して世界に誇れると思う。

だから、コト作りがちょっと苦手。

ということで、”モノ作り”に長けた方にお会いすることが多い。

とは言いながらも、サービス産業が増えてきている現在、モノ作りに長けた方が、コト作りに従事していたりすることがある。

そうなると、仕事がうまくいかなくなることが多い。

特にWebデザイン、システム開発といったIT分野では、この傾向が顕著なような気がする。

ITも立派な”モノ作り”なのだが、実体が見えない。

だから”コト作り”で、実体を掴み、評価せざるを得ない。

しかし、それを生み出す人達は”モノ作り”に従事しているのであって、”コト作り”が苦手。
(要件定義と実装の難しさはここにある。)

2つをまとめた形で作り出せる人材は限られるので、その2つをまとめる仕組が必要になってくるのだが、これが構築できていないというのが現状ではなかろうか?

ということで、”モノ作り”と”コト作り”、まずはそれぞれ違うという認識から・・・。

今回は、個人的に思ったことを難しい言葉で表現してしまいました。

万人が理解できる言語で問題を定義することが、これからの作業かな。