2006/08/19

勝者のメンタリティーの凄さ

今日は久しぶりに野球観戦。

東京ドームにてジャイアンツ対ドラゴンズを楽しんだ。

自分のジンクスによると、外野で応援する時は100%の勝率なので、今日はドラゴンズの勝ち。
ということだったのだが、実際に観てみると恐ろしいほどまでに強かった。

上原投手の立ち上がりが良かったので、これは投手戦かなと思ったら、ドラゴンズの選手は恐ろしい。
どの選手もファーストストライクを振ってきて、プレッシャーをかける。

そして2ストライクと追い込まれたら、ファールで粘って2-3までもって行く。

そうして球数を放らせてピッチャーの体力を奪っていく。
コントロールが良いピッチャーなので、これはとても効果的。

そしてランナーが出ると、確実におくってセカンドに。

その後もきっちりライト方向にゴロを打って、ランナーを進塁させる。
そしてヒットで、1点。

派手ではないんだけど、じわりじわりとプレッシャーをかける点の取り方。
エース上原投手はそれでも踏ん張って試合を作っていたけど、その後のピッチャーはあっさりフォアボールを出してしまう。

そして送られて、またフォアボールを出して・・・。
ヒットを1本も打たれていないのに、ランナー1、3塁。

で、ヒット1本で1点追加。

このような攻め方。

一方、ドラゴンズの守りも凄かった。

1巡目は絶対ランナーを出さない。

そしてピッチャーの上原投手にカーブを打たれて初めてのランナーを出すと、そのカーブを封印。
どの回も2死まであっさりと打ち取るのに、その後打たれてピンチを迎えるも要所はしっかり抑える。

圧巻だったのは2死満塁を迎えた時に、初球に封印していたカーブを投げたこと。
これで混乱させておいて最後にまた、そのカーブで三振。ピンチを切り抜ける。

で、5対0となった6回裏には、余裕が出てきたので、そのカーブを織り交ぜながら投球。
やっぱりキレがなかったのかソロホームランを打たれた。
(キレのない球をきっちりとホームランにするから、野球のレベルは、日本サッカーと比較すると、相当高いと思う。)

野球のチーム打率が2割5分から3割の間である以上、ここで打たれるのはいいこと。
抑えるべきときに抑えればいい。

ということで、11安打を打たれたにも関わらず、取られたのはソロホームラン1点だけ。

打たれていい場面で適度に打たれていた。

それにしてもジャイアンツの選手はピッチャーに対するプレッシャーが弱い。

ファースト・ストライクに手を出さないで、カウントを悪くしてから手を出すので、なかなか打てない。
積極的に振っていたのは、高橋選手ぐらい。

一方、小久保選手は、打席に入ってからバットを構えるまでが、非常にゆっくりしていて、オーラがあった。

ピッチャーが思わず甘い球を投げてしまうような風格が出ていた。
川上投手も投げにくそうにしていたような気がする。

それから凄かったのは福留選手。
5打数4安打3打点。

成績もさることながら、バッティングスタイルが凄い。

2ストライクまでは思いっきり振っていって、追い込まれると球に食らいつく。
2-0から2-3まで球数を放らせて最後は、鮮やかなタイムリーヒット。

それをさも当然のようにするから、勝者のメンタリティーが備わっている。

ジャイアンツファンが「また打たれそう。」と話をしながら、打っているから、その雰囲気は伝わっているみたい。

ということで簡単な観戦レポートになってしまったけれど、学ぶことは多かったです。

残念だったのは、帰宅してから今日の試合を振り返ろうとテレビを観たところ、どの局もその凄さを全然伝えていなかったこと。

どうやら野球場でしか、この凄さは体験できないようです。

1 Comments:

Anonymous 匿名 said...

いつも楽しく拝読しております。
2ヶ月前に、東京ドームでソフトバンク戦を見てきましたが、座席の小ささに驚きました。

 場所は、ライト側、2階でした。座ったときに、股を開かないと、膝が前の椅子に当たってしまうぐらいのスペースでした。
 座席のスペースをこのように、配置しないと、経営上難しいのでしょうか。

guybeauhill

8/21/2006 8:21 午前  

コメントを投稿

<< Home