2006/04/27

知識と知恵

メルマガ、ブログなどを楽しんでいただいている方から、「ノウハウをそんなに出して大丈夫なのですか?」と聞かれることがある。

こちらの答えは全く問題ない・・・ということなのだが、それはどういうことなのか?

例えばサッカーに例えると・・・。

ロナウジーニョのフェイントをイメージしていただくとわかりやすいかもしれないけれど、例えば誰でも抜けるフェイントを持っている。

それをノウハウとして伝える。

この時、多くの人はフェイント(ノウハウ)を教えてしまって問題ないのか・・・と心配するのだが、よく考えれば、全然問題ないことが分かると思う。

サッカーで大切なことは、ゴールを上げて勝つことであって、フェイントを覚えることではない。

個人的には、多くの人にフェイントを覚えてもらって、チームとしてゴールを上げることに集中したい。

そのため、フェイントやその他のプレーを覚えるところは、どんどん出している。
(野洲高校みたいなセクシーなフットボールをしたいよね。)

そして、多くの人達が勘違いしてしまいそうになるポイントは、プレーを全て完璧に覚えたら、確実にゴールを上げられるかと言うと、実際はそうではないということ。

だからこそ、たくさん打たなければならない。

イチローが打率10割ではないことでも明白なように完璧はありえない。

そして、打率を目標にすると打席に立つことが楽しくなくなるから、安打数を目標にする。

これがつまり、弊社で言うところのチャレンジ。
課題で言えば、管理するのではなく、解決をする・・・ということ。
評価は減点方式ではなく、加点方式。


実は、こんなことを考えられるのも、前職の先輩達のおかげだったりする。
先輩達は、プロジェクトのゴールのために、惜しげもなくノウハウを教えてくれる。

それだけではなく、次のプロジェクトでも活躍できるように・・・ということを意識して、教えてくれたり、経験を積ませてもらったり、失敗させてもらったり・・・本当に多くの経験をさせてもらった。


そんな経験が過去にあるからこそ、多くの人達に同じ様に経験してほしい。
だから、ノウハウと呼ばれるようなものを、どんどん出している。

自分達が経験したノウハウは知恵なのだが、人に伝えてもそれは知識にしかならない。
その知識を元に行動をして初めて、その人にとっての知恵となる。

そして、その知恵を使っても、結果はその時々によって変わる。
(そして失敗の方が多い。)

だからこそ、チャレンジし続けていく。

知識に重きを置くのではなく、知恵に重きを置く。
そんな流れを作っていきたいと思って、行動しています。

ということで、いろいろな方とヒアリングを重ね、タスクコントロールができそうな予感。
加点方式かつ、恣意的な評価が入らない標準的な評価方法を確立できそう。

あとは商品のデザイン性を高めるだけ・・・。
完成したら、お知らせしますので、楽しみに待っていてください。

自分で言うのもなんだけど、ホワイトカラーの曖昧な仕事がなくなりそうで興奮しています。
ということで、興奮して調子にのって仕事をしていたら、カンプノウで試合が始まってしまった。

試合が、とても気になる・・・。