2017/03/03

情報共有の最適なタイミング

情報の共有は出来るだけ早く・・・が鉄則かと思いますが、必ずしもそうではないタイミングがあります。

そんな場面に遭遇したので、残しておこうと思います。

あるシステムでトラブルが発生しました。
ユーザ側のシステム担当者と協力してトラブルの解決にあたります。

システムベンダーに現象のデータ取得を依頼し、その結果が届きました。

このデータを元に原因分析を行っていきます。

この時、当然、ユーザ側のシステム担当者とその情報を共有しますよね?

が、今回、情報共有をしたことにより解決が遅れる結果となりました。

それはなぜか?

こちら側でデータを見た所、被疑箇所が見つかり、解決に向けた対応策ができました。
(そして実際、そこが原因でトラブルが発生していました。)

しかし、情報共有を行って、そのデータを見たユーザ側のシステム担当者が、自分の仮説を主張して、なかなか話が進まなくなってしまいました。

本来であれば、全員の経験、知見を結集してトラブルにあたっていくので問題ないはずですが、原因の可能性が高いものではなく、自分が正しいかどうかを基準に事を進めてしまうと、余計な遠回りに。

自分の仮説を信じている中で、他の対応策を実施するのは、非常に気が重い。
動きが鈍く・・・議論ばっかりで、これではいつまで経っても解決しないので、自分の仮説を気が済むまで実施してもらうことで、諦めてもらう。
その後で、こちらの対応策を実施してもらう・・・。

という何だかよくわからない展開になってしまいました。

ということで、本来のべき論であれば、基準は自分が正しいかではなく、あくまでも解決するかどうかで議論しましょう・・・という話になるのですが、有事の際の混乱を見るに、べき論だけでなく、情報共有のタイミング自体も気にした方が良いのかもしれません。

気にし始めると、共有スピードが遅くなるのは間違いないので、何が正解なのかわからない、結局結果論になってしまうのですが、今回はこんな結果が出ました・・・ということで、記録に残しておきます。