2012/09/03

理想のリーダー像に迫ってみる???

今回は、先日の飲み会トークを簡単に残しておこうかなと思います。

仕事を進めて行く中で「理想のリーダー像」を考えたり、人事で「誰をリーダーにするか?」などで悩んだり、一方、現場ではチームを引っ張る人というのが必ずいますが、そのような人はどんな人なのか・・・など、リーダー像に関して、ちょっとした考えるきっかけになってくれればと思います。

いきなりですが、リーダーと聞かれるとどんな人を思い浮かべますか?

人によっては「オレに付いてこい!」というリーダー像を掲げる人もいれば、縁の下の力持ち、メンバーを支えながら進めて行くサーバントリーダーシップを取るリーダー像を思い浮かべる人もいます。
(サーバントなんて聞き慣れない言葉をしれっと使ってごめんなさい。)

このようにタイプで分けて行くと様々なリーダー像が出てきます。

ということで、複数人で話をしていると人それぞれイメージが違う。
また互いの会社の話を共有していくと、ホント様々です。

その中で正解があるのか?

と言われると、おそらく全て正解なのかなと思います。

その多様性は聞いている分には新鮮で面白いのですが、何かに役立てよう、自分に取り込もうとすると、ちょっとバラバラで意味合いが見出せません。

では、どうすれば良いのか?

おそらくリーダーはざっくり下記2つを満たしてリーダーになったハズです。

・過去に仕事で目覚ましい結果を出した。
・人格的にも優れている。

この上記2つをそれぞれ評価する。
項目の数やレベル感が会社それぞれ固有にあって・・・新鮮で面白い。

評価するタイミングや方法、その深さなども含めると、どうでしょう・・・考えるべき要素が多すぎて、話を聞きながら、何かを得ようと思うと、ちょっと整理したくなってきます。

また、仮に良さげなので真似しようと思った時に、そのままそのやり方を取り込んでいいものか?

と考えると、効果も含め、ちょっと怪しげな気がしてしまいます。

そこでベストプラクティスと称したり、導入社数や事例がたくさんあれば安心して取り込めるよね・・・というのは、コンサル業界やら何やらが行う商売のやり方ですが、まあ、それってね・・・。

ということで、もう少し話を抽象化して、お互いの会話のレベルが合わないかなと思いました。

すると、ちょっと面白い質問が思い浮かびました。

それは・・・


「その人に、自分の子供を預けたいかどうか?(その人のもとで働かせたいか?)」
「それはなぜか?」


元ネタはドラッカーさんがどこかで言っていた話だったと思うのですが、これって細かい人事評価を並べるよりもざっくりと会話のレベルが揃いそうな気がします。

ということで、やってみると、なかなかに面白い。

仕事で結果も出して、人格的にも優れている・・・のに、預けたいとは思わない。
なぜなら、預ければ平均以上にはなるだろうけど、失敗を恐れず前に進むようなチャレンジはしなくなるんじゃないかな・・・など、リーダーに期待する要件が鮮明になってきます。

ここで出てきた内容と、現在の評価基準、評価指標、タイミング、方法などを見直すと、修正ポイントが見えてきたり・・・。

結局出てくる内容のレベル感はバラバラなので、話が合っているか・・・と言うと、依然としてズレているのですが、少なくとも自社に取って何が良くて、何がいらないか・・・などを判断できる一つのやり方にはなりそうでした。


この質問。
きっかけはリーダー像でしたが、他にも応用できますよね。

例えば、採用や業者の見極め。

「一緒に仕事をしたいと思う」人にすればいいよ・・・みたいな話も聞きますが、ちょっと直感的な気がします。

自分は割と「来るものは拒まず。去る者は追わず。」のスタンスだったりするので、協業などの話があった場合、一緒に仕事をしたいと先方が思っているのであれば、基本一緒に仕事をすることを前提に話をしていきます。

もし仕事を進めて行く中で障害が出てきたら、それは課題として潰して行く・・・というスタンスです。(で、実際それをしていました。)

それが「その人に、自分の子供を預けたいかどうか?」と問えば、もう少し踏み込んで考えることができるような・・・。

ドラッカーさんが言っていたと思いますが、この問いで真摯さが見えてくるような・・・。

「一緒に仕事をしたいと思う」という直感に頼ると場合によっては、善悪ではなく、損得だけで判断する可能性もあります。

それを防ぐ意味でも、この質問は良さそうですよね。

他にも周りのメンバーから「自分の子供をぜひ預けたい!」と言ってもらえるような人になる・・・と努力をすることは、のちのちリーダーになるためにも良い心がけのような気がします。
もちろんリーダーになっても常にそれは意識して努力を続けないといけないですよね。

ということで、ちょっとした質問をきっかけにいろいろと考えることが出てきたので、ちょっと備忘も兼ねて記録をしておきました。

これによって自分の今後のアクションがどう変わっていくのか、とても楽しみです。