2010/12/17

ケータイを使わないで仕事ってできるかな?

できるビジネスパーソンはケータイをいじっていない!!

さあ12月も中旬になって年末までラストスパートですね。
年内で仕事を終えようと忙しいと思いますが、体には気を付けてくださいね。

さてさて、今回のタイトルは「ケータイを使わないで仕事ってできるかな?」です。
なぜこのタイトルか・・・と言うと、私の今年1年の読書量が200冊をきりそうだからです。

ピーク時には600冊も読んでいたのに1/3の200冊をきりそうなのは、読みたい本が減ったから・・・ですが、どんな本が読みたいかなと思った時に出てきたのが「ケータイ」です。

ケータイ活用法の本はたくさんあると思いますので、その逆を行けば目に付くのではないか?

本屋に行けばiPhoneを筆頭にスマートフォン関係の本が溢れています。
だからこそ、その逆をいけば手に取ってもらえるのではないか・・・ということで、ちょっと面白そうなので考えてみます。

また、このことを考えれば、仕事で成果を出すコツを整理することになるかもしれませんので、その辺りをあなたにお届けできればいいかなと考えています。

ではいきましょう。

仕事で成果を出している方を観察していると、あることに気が付きます。
それは「ケータイをいじっていない」こと。
決して使っていないというわけではありません。

使うべき所では使っていますが、使わなくて良い所では使っていません。

ではその場面ってどんな場面でしょう?

いきなりですが、あなたがケータイを使う場面はどんな場面ですか?

例えばトラブルが発生した時なんかは使いますよね?
リアルタイムに何かの対処がしたい時にケータイを使うことが多いと思います。

その場、その場で行動しているので一見仕事が早いように見えます。

が、個人的には、このよう場面では仕事ができる方達より仕事が遅く見えます。

どういうことかと言うと、仕事ができる方は、ある程度先を予見して既に手を打っている・・・つまり、その場、その場の対処をしていない。

何かが発生して対処している時点でもう既に遅い。

それっぽい表現をするとケータイを使って対処している際には「段取り」ができていないことが多い。
ケータイだって相手が出てくれるかわからないのに・・・。

ということで、もうちょっとわかりやすい具体例を出してみましょう。
どこかに元ネタがあったかと思いますが(仕事の話ではないですが)、誰でもわかるやつを私の例でやってみます。

例えば、待ち合わせ。

私が高校時代の時、やっとこさポケベルが出てきた頃でした。
田舎に住んでいましたので、新宿や渋谷で待ち合わせをすると、仮に1本電車に乗り遅れると15分ぐらい遅刻してしまいます。(しかも人身事故やらで電車がよく止まる(笑))

このような状況だったので、待ち合わせの約束をどうしていたか?
ざっくりとこんな感じで決めていました。

・時間
・場所(例えば新宿なら紀伊国屋2F、渋谷ならタワーレコード4Fなど時間をつぶせる所)
・15分までなら電車1本乗り遅れたので、ごめん、待っていて。
・30分遅れると人身事故の可能性だから、もうちょっとだけ辛抱して。
・45分遅れたら、帰っちゃってもいい。

連絡手段がないので、遅れると何があったのか・・・と相手にやきもきさせるだけでなく、かなりの迷惑をかけてしまいます。
なので、ざっくりとこんな感じで決めていました。

それが今は・・・

・時間
・場所(最寄駅のみ。紀伊国屋2Fなんて細かく決めない。)

着いたらケータイに「今どこにいるの?」と連絡して、そこに向かう・・・といういい加減さ。
すぐ繋がるので時間にもいい加減です。

高校の頃は遅れないように1本早い電車で移動していましたが、今や時間ギリギリ。

ケータイに連絡して「じゃあ先に行っていて!」とか「こうするわ。」と、その場で柔軟に対応できるので一見、良さそうに見えますが、これってどうですか?

2人だけのやりとりだったらあまり影響はないかもしれません。
(いやー、問題大アリですよね。)
でも仕事って一人や二人でやる話ではないですよね?

待ち合わせという単純な話でもきちんと決めていないばかりに、人数が増えると周りから一斉に連絡が来る、そのたびにケータイに出る、そして予定通りに行かない状況が発生して、その対処でまた周りに連絡する・・・。
(メールで一斉に連絡するにしても・・・です。)

発生したことに都度、その場で対処していたら、そりゃ忙しいですよね。
ぶっちゃけ余裕がない。

先もあまり見えないですよね。

だからちょっとだけ予想をしてみる。

その予想はまず間違いなく外れます。(笑)
だからこそ、あらゆる状況を想定して、確度の高そうなモノに手を打っている。
できる方は、その辺がうまいよなぁと感嘆してしまいます。

予想とか予見とか言ってしまうと何だか難しそうですが、要は段取りですよね。

段取りが見えない仕事はやっちゃいけないでしょ。

「大至急」と言うから、急いで見積作って提案したのに、結果がなかなかわからない・・・なんて、「大至急」と言った方は段取りを考えていない可能性が高い。
(そして、段取りが出来ていない仕事につきあってしまったばかりに、いつも忙しく振り回されている方が多いような・・・。断るor段取りを考えてあげればいいのに、自分の仕事量が把握できていないからうまくいかずにそのまま受けてしまう。)

結果がどうなるかわからないものでも、最高、最悪の結果とか、何種類かの結果は出せるはず。

ということで、ケータイを活用している場面を切り取って、「本当にそれって必要?」、「もっと良いやり方があるんじゃない?」と問いかけると、いろいろ面白いかなと。

そして、昔の方達の仕事のやり方が(不便だったからこそ)、しっかりしたやり方でやっている可能性がありそうだなぁと。

例えば、いつでもどこでもネットに繋がるようになったので、ケータイで仕事のメールを見る方は多いですよね。

でも、リアルタイムで見ることにどこまで価値があるでしょうか?

例えばケータイで確認してもすぐに回答できなかったら?
オフィスに戻ってメールの返信をしていたとしたら?

メールの文面を2回読んでいるとしたら、間違いなくその1回は無駄な作業ですよね?
打ち合わせ中に見ていたら、目の前の打ち合わせにも集中できない・・・。
しかも、目の前の相手との流れも切れますので、立てなおすのに大変だったり・・・。

精神的ストレスで疲れている方が増えている・・・という報道があったりしますが、この辺の話が少なからず影響しているかもしれません。

ちなみに私事で書きにくいのですが、私はケータイを肌身話さず持ち歩きません。
基本、電話に出ないですし、iPhoneで仕事のメールを見て・・・ということもしません。
(ケータイでメール返信って時間がかかって大変なのでやりません。)

でも、それが致命傷になったことは今までありません。
ということは、ケータイを使わないでも何とかなるコツがあるのではないかと・・・。

それが何なのかよくわかりませんが、その辺のことをまとめて一冊の書籍にしたら面白いよね・・・たぶん。

とても便利なケータイをビジネスで「使い倒しているか」、それとも「使われているか」を判定してみるのも面白いかもしれません。

ホワイトカラーの方達にとっては、「ケータイを使わないで、今と同じ成果を出すには、何をすれば良いか?」と考えることは、生産性向上のヒントに繋がるのかもしれないですね。

そんな切り口で誰か本を書いてくれないかなぁと期待しています。
(それとも既に出ている?)

では、寒い日が続きますが、年末までラストスパート、一緒に頑張りましょー。