2010/09/15

人材育成、教育における不思議

東京もやっと秋らしさを感じられるようになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、気をつけないと・・・ですね。

さて、今回のタイトルは「人材育成、教育における不思議」です。
今日、打ち合わせでちょっと出てきた話なので共有しておこうと思います。

私も社会人になって10年ぐらい経ちました。
10年ぐらい・・・と曖昧になってしまうぐらい月日が流れています。

これだけの月日が流れていると、同じ年に社会人になった人達も状況が大きく変わっています。
時間軸だけを見ると全く同じ、でも結果を見ると、デキル人、ウーンな人に分かれていたりします。

この違いって何だろう?

そんな時にパソコンを使った良い例が出てきました。

ウーンな人は、一生懸命アプリをインストールしようとしている。
一方、デキル人はアプリをアンインストールしている。
(アプリはスキルとか知識とかノウハウとか、その辺のことを例えています。)

若い時は何も知らない、できないのないない尽くしです。
だから一生懸命アプリをインストールしまくる・・・。

でも10年もすれば、それなりの経験もあるし、いつまでもアプリのインストールに夢中になっていてもしょうがない。
本当に必要なアプリだけを残して他は削除すると・・・。

あなたもこんな経験はないでしょうか?
自分が使わないアプリがプリインストールされていてPCの動作が重かった経験が・・・。
一方、アプリがほとんど入っていないPCがサクサク動く経験が・・・。
(ThinkPadは余計なアプリが入っていないからサクサク動いて気持ちいいんですよね。)

一流の人にうまくいくコツとか秘訣を聞くと、だいたい基本的なこと、当たり前のことを言うことが多いですよね。聞いていてつまらない話の方が多いと思います。

それと同じです。
何となく夢のようなアプリがあるような気がしちゃうんだけど、結局基本に立ち返る。

デキル人はその辺がしっかりしているような気がします。

一方、ウーンな人は目先の新作アプリに飛びついちゃう。
使えばそれなりに結果が出るのに、徹底的に使いこなす前に次に移っちゃう。
結果として、どんどんPCは重くなっていきます。

そして人材育成、教育から見ると基本的にインストールの話ばかりでアンインストールに注目することはないよね・・・という話になりました。

商売から考えると当然ですよね。
何かをインストールするからお金を貰えるわけで・・・。

こういった事情もあるかと思います。

ここで注意して欲しいのは、だからといってインストールしちゃいけないという話ではないです。

環境や時代の変化に合わせて新しいアプリをインストールすることはあります。
(中には法律や規制で強制的に入れさせられることだってあります。)

また、基本アプリケーションだって当然アップデートしないといけません。

ドラッカーさんが「生涯勉強し続けなければならない」みたいな発言をどこかでしていたかと思いますが、おっしゃる通り、OSや基本アプリも更新作業は忘れちゃいけません。
(と言いつつ、XPからVistaにしたら大変な目に遭った。Officeをバージョンアップしたら下位バージョンとの互換性がうまくいっていなくてお客様とのファイル交換でひどいことになったとか・・・PCを例にすると反論できちゃう可能性があるかもしれませんね。(笑))

でも少なくとも使いこなしていないアプリを大量にインストールしたままにはしない。
(中にはアプリ間の互換性がなくて、混乱しちゃっている人もいます。←ちょっと難しい表現かもしれません。例えば、ノウハウばっか追いかけると同じ状況で全く正反対のことを言う人ややり方などが出てきちゃったりします。)

ということで、人材育成、教育に関わる人達がもっとしっかりせねば・・・という主張をするつもりはさらさらなく、受けてとして、一人のビジネスパーソンとして、インストールだけでなくアンインストールをするという意識は持っておいた方がいいよなあと感じた話でした。

追伸)
常識や慣習なんかも同じような理屈ですよね。