私がビジネス書を買わなくなった理由
iPadが発売になりましたが、あなたは手に入れましたか?
私は早速手に入れて楽しんでいます。
何より嬉しいのは今までPC上で見ていたBusinessWeekがiPadで気軽に読めるようになったことです。
さてさて、そんな読書好きな私ですが、ビジネス書を年間600冊も読んでいた頃と比較すると、半年近く経った今年は年間200冊に満たなさそうです。
もしかすると150冊を割り込むかもしれません。
では読書時間が減っているのか・・・というとそうでもない。
同じ本を何度も繰り返し読んでいることが増えています。
ちなみに書籍代の予算も制限されていません。
買おうと思ったものはすぐ買います。
600冊買っていた際には120万ぐらい使っていたと思います。
それが200冊になる・・・と、40万円を割り込んでくる・・・これだけ違ってくると出版界には、ちょっとしたダメージではないでしょうか?
しかも本人はもっと払っていいよと言っています。
ということで、買いたいのに買っていないのはなぜか、その辺を考えてみたいと思います。
これから電子書籍など様々な表現方法が増えてくると思いますので、読書好きなユーザーの声として参考にしていただければと思います。
(ちなみに今回のお話はビジネス書に限ったお話です。)
ビジネス書を買いたいと思っているのに買わなくなった理由・・・それはひとこと「買いたい本が見つからないから。」
なぜ見つからないか・・・というと、ピンとくるタイトルの本がないからです。
著者と何人か知り合いなので、何となく状況はわかるのですが、本のタイトルは著者が一方的に決めるわけではありません。
商業出版なので、売れなきゃ意味がない。
編集者の方とあれこれと悩みながら頑張ってタイトルを決めています。
そこにケチをつけるつもりは全くないのですが、ユーザーとして個人的に付けてほしいなぁと思っているタイトルは「後世に残しても恥ずかしくないタイトル」、「口コミ(オススメ)がしやすいタイトル」です。
どういうことか見ていきましょう。
例えば本屋さんに行った時、「どんな本があるかなぁー」とウロウロしているとこんなタイトルが目に入りました。
「○○は××しなさい」
このタイトルを見た時の私の反応は「何を偉そうに・・・。」
「なぜ○○は××なのか?」
このタイトルを見た時の私の反応は「面白そうだけど、その疑問を解決する時間を取るより仕事したいなぁ・・・。」
などなど、反応が低いです。
人目を引くタイトルの付け方をしているのですが、手に取ってみようとは思わない。
また、よくあるのが”問題を直接解決するタイトル”。
これも私は避けがちだったりします。
例えば「集客を10倍にする方法」という本があったりします。
集客に悩んでいる経営者だったら手に取りたくなるタイトルです。
でも集客に悩んでいるのは実は商品やサービスがひどいから、その現象として集客が悪い・・・などなど実際の問題は複雑だったりします。
それを理解しないで、本に書いてあることを実行したら、確かに一時的に集客は回復したけれど、さらにお客様が来なくなってしまった・・・なんてことになりかねない。
従って、このような直接的なタイトルや手法が書かれてある本は避けがちになったりします。
どちらかというと、心得とか考え方・・・が書かれてある本を求めていたりします。
でもそれだと売れないのかもしれませんね。
「集客を10倍にする方法」と書いてあるから具体的な手法ばかり書かれてあるのかと思ったら、きちんと心得や心構えなんかが書いてある、それに基づいた具体的なステップ手法が書かれてある・・・と、結構良い本もたくさんあります。
タイトルと中身が一致していなくて損をしているなぁという本がたくさんあります。
本は読んで終わり・・・じゃなく、書かれてあることをヒントに、実践して結果を出すまで側に置いておきます。
その時、煽ったタイトルだと、ちょっと恥ずかしい。
気軽に取り出して何度も読む・・・というのがやりにくいです。(私の場合ですが・・・。)
そしてこういった直接的な表現の本は、人に勧めにくい。
ちょっと想像してみてください。
もし経営者の方が「集客を10倍にする方法」が座右の書と言ったらどう思いますか?
経営者の方の本棚を見せてもらったら「売上を100倍にする方法」とか、そんなタイトルばかりの本が並んでいたら、どう思いますか?
個人的には、そんな会社の商品、サービスは購入したくないなぁと思ってしまいます。
仮に全部の本の中身がタイトルのような煽った内容ではなく、きちんとしていたとしても見た目で判断してしまいます。
だからこそ、短期的な売り上げではなく長期的な売り上げになる本作りをしてもらったら嬉しいなぁと思っています。
電子書籍になるということは、デジタルデータとして残るということ。
物理的な本と比較すると、古い本にアクセスしやすくなります。
だからこそ「後世に残しても恥ずかしくないタイトル」、「口コミ(オススメ)がしやすいタイトル」を付けてもらえたらなぁと思います。
(もちろん著者の方も後世に残しても大丈夫な有用な内容を書いてくれれば嬉しいです。)
もうちょっと噛み砕くと「自分の孫に伝えても(渡しても)良い本」と言えばいいのかな?
「世界で戦える本」と言えばいいのかな?
「カウンターに持っていく時に恥ずかしくない本」と言えばいいのかな?
そんな本をたくさん読みたいなぁと思っています。
おまけ)
iPhoneで電子書籍を2冊ほど読んでみました。
どちらも新書のボリュームでiPhoneだと650ページぐらいです。
結果として、1冊読むのに1時間ぐらいかかりました。
紙の本と比較すると2倍ぐらいかかっています。
これは1画面の情報量が少ないことが大きいです。
平均すると6秒に1回ページめくりをしていると思うのですが、実際にはそれよりも早いペースでめくっているので指が疲れてきます。
(個人的感覚は3秒に1回ぐらい???)
アプリは秀逸で読みやすいレイアウト、ページめくりもサクサク動くので全く問題ないです。
ただ、この単純作業の間隔が短いので、だんだん疲れてきてしまいます。
5分も経つと指が痛くなってきて読むペースが落ちてきます。
(正確には読むスピードは落ちていないがめくるのが遅くなる。片手親指操作がいけないかも。もう片方のひとさし指でめくっていけば大丈夫?ケータイでメールを打っている人は親指が鍛えられているから大丈夫?)
ということで、電車の移動など隙間で読むのが最適です。
まとまった時間で読むには適さないかなと思いました。
また電子書籍のおかげで洋書が気軽に読めるようになったのは凄いですね。
日本は日本語で流通させるわけにはいかないでしょうから、世界に打って出る時に言語の壁がどれくらいの制約になるか個人的には興味があります。
BusinessWeekも紙だと発売から何日か遅れて届いて700円,800円ぐらいしていたと思うのですが、それがリアルタイムかつ1ドルをきる値段で読めています。(ごめんなさい。細かい数字は記憶があやふやです。)
これからどんな感じになるのか、たくさんの本に触れながら楽しみつもりです。
私は早速手に入れて楽しんでいます。
何より嬉しいのは今までPC上で見ていたBusinessWeekがiPadで気軽に読めるようになったことです。
さてさて、そんな読書好きな私ですが、ビジネス書を年間600冊も読んでいた頃と比較すると、半年近く経った今年は年間200冊に満たなさそうです。
もしかすると150冊を割り込むかもしれません。
では読書時間が減っているのか・・・というとそうでもない。
同じ本を何度も繰り返し読んでいることが増えています。
ちなみに書籍代の予算も制限されていません。
買おうと思ったものはすぐ買います。
600冊買っていた際には120万ぐらい使っていたと思います。
それが200冊になる・・・と、40万円を割り込んでくる・・・これだけ違ってくると出版界には、ちょっとしたダメージではないでしょうか?
しかも本人はもっと払っていいよと言っています。
ということで、買いたいのに買っていないのはなぜか、その辺を考えてみたいと思います。
これから電子書籍など様々な表現方法が増えてくると思いますので、読書好きなユーザーの声として参考にしていただければと思います。
(ちなみに今回のお話はビジネス書に限ったお話です。)
ビジネス書を買いたいと思っているのに買わなくなった理由・・・それはひとこと「買いたい本が見つからないから。」
なぜ見つからないか・・・というと、ピンとくるタイトルの本がないからです。
著者と何人か知り合いなので、何となく状況はわかるのですが、本のタイトルは著者が一方的に決めるわけではありません。
商業出版なので、売れなきゃ意味がない。
編集者の方とあれこれと悩みながら頑張ってタイトルを決めています。
そこにケチをつけるつもりは全くないのですが、ユーザーとして個人的に付けてほしいなぁと思っているタイトルは「後世に残しても恥ずかしくないタイトル」、「口コミ(オススメ)がしやすいタイトル」です。
どういうことか見ていきましょう。
例えば本屋さんに行った時、「どんな本があるかなぁー」とウロウロしているとこんなタイトルが目に入りました。
「○○は××しなさい」
このタイトルを見た時の私の反応は「何を偉そうに・・・。」
「なぜ○○は××なのか?」
このタイトルを見た時の私の反応は「面白そうだけど、その疑問を解決する時間を取るより仕事したいなぁ・・・。」
などなど、反応が低いです。
人目を引くタイトルの付け方をしているのですが、手に取ってみようとは思わない。
また、よくあるのが”問題を直接解決するタイトル”。
これも私は避けがちだったりします。
例えば「集客を10倍にする方法」という本があったりします。
集客に悩んでいる経営者だったら手に取りたくなるタイトルです。
でも集客に悩んでいるのは実は商品やサービスがひどいから、その現象として集客が悪い・・・などなど実際の問題は複雑だったりします。
それを理解しないで、本に書いてあることを実行したら、確かに一時的に集客は回復したけれど、さらにお客様が来なくなってしまった・・・なんてことになりかねない。
従って、このような直接的なタイトルや手法が書かれてある本は避けがちになったりします。
どちらかというと、心得とか考え方・・・が書かれてある本を求めていたりします。
でもそれだと売れないのかもしれませんね。
「集客を10倍にする方法」と書いてあるから具体的な手法ばかり書かれてあるのかと思ったら、きちんと心得や心構えなんかが書いてある、それに基づいた具体的なステップ手法が書かれてある・・・と、結構良い本もたくさんあります。
タイトルと中身が一致していなくて損をしているなぁという本がたくさんあります。
本は読んで終わり・・・じゃなく、書かれてあることをヒントに、実践して結果を出すまで側に置いておきます。
その時、煽ったタイトルだと、ちょっと恥ずかしい。
気軽に取り出して何度も読む・・・というのがやりにくいです。(私の場合ですが・・・。)
そしてこういった直接的な表現の本は、人に勧めにくい。
ちょっと想像してみてください。
もし経営者の方が「集客を10倍にする方法」が座右の書と言ったらどう思いますか?
経営者の方の本棚を見せてもらったら「売上を100倍にする方法」とか、そんなタイトルばかりの本が並んでいたら、どう思いますか?
個人的には、そんな会社の商品、サービスは購入したくないなぁと思ってしまいます。
仮に全部の本の中身がタイトルのような煽った内容ではなく、きちんとしていたとしても見た目で判断してしまいます。
だからこそ、短期的な売り上げではなく長期的な売り上げになる本作りをしてもらったら嬉しいなぁと思っています。
電子書籍になるということは、デジタルデータとして残るということ。
物理的な本と比較すると、古い本にアクセスしやすくなります。
だからこそ「後世に残しても恥ずかしくないタイトル」、「口コミ(オススメ)がしやすいタイトル」を付けてもらえたらなぁと思います。
(もちろん著者の方も後世に残しても大丈夫な有用な内容を書いてくれれば嬉しいです。)
もうちょっと噛み砕くと「自分の孫に伝えても(渡しても)良い本」と言えばいいのかな?
「世界で戦える本」と言えばいいのかな?
「カウンターに持っていく時に恥ずかしくない本」と言えばいいのかな?
そんな本をたくさん読みたいなぁと思っています。
おまけ)
iPhoneで電子書籍を2冊ほど読んでみました。
どちらも新書のボリュームでiPhoneだと650ページぐらいです。
結果として、1冊読むのに1時間ぐらいかかりました。
紙の本と比較すると2倍ぐらいかかっています。
これは1画面の情報量が少ないことが大きいです。
平均すると6秒に1回ページめくりをしていると思うのですが、実際にはそれよりも早いペースでめくっているので指が疲れてきます。
(個人的感覚は3秒に1回ぐらい???)
アプリは秀逸で読みやすいレイアウト、ページめくりもサクサク動くので全く問題ないです。
ただ、この単純作業の間隔が短いので、だんだん疲れてきてしまいます。
5分も経つと指が痛くなってきて読むペースが落ちてきます。
(正確には読むスピードは落ちていないがめくるのが遅くなる。片手親指操作がいけないかも。もう片方のひとさし指でめくっていけば大丈夫?ケータイでメールを打っている人は親指が鍛えられているから大丈夫?)
ということで、電車の移動など隙間で読むのが最適です。
まとまった時間で読むには適さないかなと思いました。
また電子書籍のおかげで洋書が気軽に読めるようになったのは凄いですね。
日本は日本語で流通させるわけにはいかないでしょうから、世界に打って出る時に言語の壁がどれくらいの制約になるか個人的には興味があります。
BusinessWeekも紙だと発売から何日か遅れて届いて700円,800円ぐらいしていたと思うのですが、それがリアルタイムかつ1ドルをきる値段で読めています。(ごめんなさい。細かい数字は記憶があやふやです。)
これからどんな感じになるのか、たくさんの本に触れながら楽しみつもりです。
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