2009/04/25

Apple税を支払う

ちょっと古いですが、面白い記事がありました。

Apple税は5年で3367ドル? - MSがPCのユーザー価値をアピール

ざっくり言うと同じスペックならWindows PCの方が安くすみますよ・・・という記事なのですが、このような記事を読むといつもツッコミを入れてしまう自分がいます。

今回もツッコミを入れてみましょう。

今回のツッコミを通して、IT投資を行う際には、どういった視点があるのか・・・というのを考えるきっかけにでもなればいいなと思います。

早速本題ですが、私はMacBookとThinkPad(Windows PC)、両方持っています。

MacBookが起動後、すぐに使えるのに慣れてしまったせいか、最近、ThinkPadでも起動後、すぐに使おうとアプリケーションを起動しちゃいます。

すると・・・

Vistaユーザーの方ならおわかりかと思いますが、青色の丸い例のやつが出てきて、しばらく待たされたあげくアプリケーションの横には「(応答なし)」の文字が出てきます。

結局、うんともすんとも言わないので、Windows再起動・・・なんてことがよくあります。

Intel Core 2 Duoプロセッサを搭載しているんだからマルチタスクもいけるでしょ・・・なんて思っているのですが、全くダメです。

Windows起動後は、バックグラウンドで何やら処理をしています。
(スタートアップで起動するアプリはほとんどないんですけど・・・。)

ひとしきりバックグランドで何やら動いた後にウィルスソフトの定義ファイル更新処理が動き出します。

それが終ってやっとアプリケーションがそれなりに動くようになります。

この間、最低5分。

先ほどの再起動なんて話になると15分はゆうに使っちゃいます。

スペック的には、ThinkPadはMacBookより1.25倍の値段をかけて2倍いい数字になっています。

でも、すぐには使えないんですよね。

その失った時間。
仮に1日5分だとしましょう。

営業日ベースで考えると、月20営業日として、100分、約1.5時間。
年間18-20時間ぐらいは失っています。

営業時間を1日8時間とすると、確実に2日は失っています。

その間でできることや、自分の時給を計算すると・・・恐ろしい金額を失っていることになります。

さらに朝、やる気まんまんで、いっちょやったるか・・・と思っている時に、再起動なんてことになると出鼻をくじかれてテンションが下がってしまいます。

そんな気分的なものも含めると、結構、失っているものは大きいような気がします。

では、次にアウトプットベースで考えてみましょう。

おそらくオフィス文書系のアウトプットはThinkPadの方が速いです。
それ以外のビジュアル系、音、映像系、システム開発系の成果物の場合は、Macの方が速いです。

成果物ベースで見てみると、私の仕事では、まだまだThinkPadが活躍する場面がかなりあります。

ということで、Windowsマシンを使い続けているわけですが、最近、本格的にMac移行を考えていたりします。

以前のエントリで書きましたが、ToDo、タスク管理のThe Hit Listなど個人の生産性をアップするツールなど、仕事の生産性を意識すると、私の場合、Macアプリの方がやりやすかったりします。

業務アプリがWindows上でしか動かないものが多いので、完全に移行はできないのですが、それでもMacで何とかできないものだろうか・・・と考えてしまったりしています。

そんな自分にびっくりなのですが、もう少しWindowsがどうにかならないのかなとも思います。

Vista導入を促進するために、Vista vs XPの記事が盛んに書かれていた時期がありましたが、比較記事でいろいろとツッコミを入れていたりしました。

VistaはXPよりxx倍、アプリの起動が速い。
(そもそもアプリがVista対応していなくて動かないんですけど・・・。)

スリープ状態からの起動がxx秒速い。
(でも勝手に10%以上、電力消費しちゃっているんですけど・・・。)

XPと比較をする前に、最低限XPと同じように動いてくれよ・・・と叫んでいたりしています。

従って、今度のWindows7の導入はかなり慎重になっているのですが、そんなWindowsもビジネスの観点から見れば、参考にできる点や見習うべき点などがたくさんあります。

私みたいに辛口のユーザーもいるかと思いますが、それでもこれだけ多くの方が使っているのはスゴイことです。
その辛口の内容も、以前と比べて進化して、どんどん便利になっているから要求が高くなっているのであって、そのような下地、環境を作るのにMicrosoftが大きな貢献をしてきたのは、間違いないと思います。

だから期待も込めて辛口になってしまうのですが、自分たちも常に期待をされるよう、お客様に大いに貢献をしていきたいなあと身を引き締めています。