Mac vs Windows 前進するエネルギー
前回のエントリに対してフィードバックを頂きました。
ありがとうございます!!
自分も書きながら頭の整理ができるので、とても嬉しいです。
さて、そのフィードバックの中で、あることが書かれていました。
-------ざっくり抜粋-----------
Macとして動くには、前進するエネルギーが必要。
でも、Windowsとのスピード感や考え方の違いが大きいと、徐々にその差に対するストレスが溜まる・・・。
そういう時は、どういう風に考えて対処すればいいのか?
--------ここまで-------------
ということで、今回はこの辺を考えてみたいと思います。
前回と同様ですが、前2回のエントリを読んでいない方は、何のこっちゃ全くわからない話が続きますので、前2回のエントリを読んでから、この続きをお読みいただければと思います。
早速ですが、Windowsとのスピード感や考え方の違いが大きいと、徐々にその差に対してストレスが溜まりますよね。
その気持ちわかります。
そこでの対処法として忍耐強くなるというのがあります。
でも私は正直、そこまで忍耐強くありません。
我慢できないなら、その差を埋めるしかない!
では、どのようにしているのか?
それぞれの立場で考えてみます。
まずは、「Windowsな上司」と「macな部下」の場合です。
前回のエントリで「裏でMacな動きをする」と書きましたが、もう少し詳細を書くとわかりやすいかもしれないと思ったので、その辺を書いてみます。
前回のエントリで書きましたが、さっさとWindowsな仕事を終わらせて、Macな世界に引き込むのが一番ですが、そうもいかないことが多いですよね。
なかなか結果が見えなかったりすると、Macな動きをするのも大変で、働きかけに対するモチベーションの維持は難しくなってきます。
そのような時にどうするか?
先にざっくり結論を言ってしまうと、「ゴールの違いは許さないが、そこに至るまでのプロセスの違いは全然OK」。
なんのこっちゃ、さっぱりわからないと思いますので説明していきます。
私はWindowsな上司(私の場合はお客様ですが・・・)とスピード感や考え方の違いが大きいと感じた場合、下記3ステップを行っています。
1、前のステップに戻る
2、掘り下げて違いを見つける
3、違いに対応する
スピード感や考え方の違いが顕著に出るのは、スケジュールや段取りなどです。
そこで前のステップに戻ります。
ここでは「ゴールを明確にする」ですね。(第1ステップ)
次に2ステップ目の「掘り下げて違いを見つける」ですが、ゴールを大きく2つに分けます。
「目的」と「目標」です。
「このスケジュールと段取りで、一体何を実現しようとしているのか?」、目的を確認します。
確認する際にどこまで確認するかという基準ですが、私はここまでやっています。
「目的を達成すると何がどう変わるか具体的なイメージが共有できるまで」
つまり、誰々さんが、この時に、こんなことをして、こんな結果が出る・・・と普段の動きがイメージでき、かつ結果がどうなるかわかるぐらいまで落とし込みます。
そこまでイメージして相手にぶつけると、大体違いが出てきます。
Windowsな人は書かれたことしか実行できません。
従って、過去の経験を持ち出してイメージしているのですが、これからやろうとしていることは過去と全く同じではありません。
従って、どこか曖昧だったり、全く異なる状況が出てくるはずです。
(業界が同じでも、会社が違えば社風や仕事の進め方、考え方が違うのは当然ですよね。
それを前回と同じやり方で進めようとするとコンサルは失敗します。)
ちなみに確認する際の注意点ですが、間違っても「目的は何ですか?」とそのまま聞いてはいけません。
先ほども書きましたが、Windowsな人は書かれたことしか実行できません。
個別具体的なことしか書かれていませんので、このような抽象的な質問には、まず間違いなくフリーズします。
(もしかすると上司としての威厳を保つために、適当なことを言うかもしれません。
質問に回答できないのは、自分の愚かさを証明することになる・・・という恐れは誰しも持っていますので。)
従って、相手の得意な個別具体的な内容で確認します。
ちなみに私は、下記2つのやり方で違いを確認します。
・具体例を提示して合っているか間違っているか確認する。(Yes or No形式ですね。)
・上司が前提としている経験の詳細(主にその経験が持っている背景や制約条件、前提条件など)を確認する。
よりプログラム的に言うと、
・Windowsは親クラス(目的)を持っていない。
・従って、こちらが仮定した親クラスに基づいて、子クラス(状況/場面)を何個か実行してみる。
(実際に実行するのではなく仮に実行したら・・・という仮定の話です。)
・実行した結果を例に、合っているか間違っているか確認しながら、親クラス(目的)を明確にしていく。
親クラスを持っていない、Windowsでは「手段の目的化」が多いです。
手段が目的になっていますので「そもそもこれって何がしたいの?」と、自分自身に問いかけてみます。
その問いかけに対して自分なりに答えを出します。
次にその答えに対して、具体的な状況/場面を当てはめていきます。
最後に相手にその状況/場面を説明しながら「これって実現したらハッピー?」、「実現したいの?したくないの?」と確認していきます。
この作業を繰り返しながら目的を明確にしていきます。
ちなみに、このプロセスを行うと嬉しい事が2つあります。
1、影響範囲がわかる。(事前に対応しておいた方が良さそうな所などがわかります。)
2、対応策や目標、実行計画などを立案する際の判断基準、判断材料になる。
そして、ステップ3の「違いに対応」します。
先ほどのプログラム的に言えば、
・親クラスに基づいて、Windowsが想定していなかった子クラス(状況/場面)をどうするか一緒に考える。
目的が明確になれば、その対応は出しやすくなります。
対応が決まれば、目標設定も出来ますよね。
(目的に沿った目標から対応策を出すアプローチももちろんアリです。)
このステップも先ほどと同じように、個別具体的な内容で対応策と目標を提示しながら相手と詰めていきます。
ここで仮に自分が一番だと考えている対応策と目標があったとします。
しかし相手はそれが一番だと思っていないというギャップがあったとします。
このような場合、目的が明確になって共有されているのであれば、そのまま相手が一番だと思うものに任せるようにしています。
これが先ほどの「ゴールの違いは許さないが、そこに至るまでのプロセスの違いは全然OK」という意味です。
やり方は人それぞれ得手不得手がありますので、押し付けるのは良くないです。
具体的な内容を押し付ける・・・まさにWindows的(笑)。
自分達がコミットしていることを行った方が結果も得られやすいような気がします。
なので、実行は任せつつ(自分がやることもありますよね!)、もしうまく行かなかった場合を想定して準備をしておく・・・これが前回のエントリで書いた「裏でMacな動きをする」ということになります。
第三者的な立場で見ると、依然としてWindowsとスピード感や考え方の違いがあるのは確かですが、違いはプロセスのみ。
達成することは必ず共有する・・・ということになります。
では、次に行ってみましょう。
「Macな上司」と、「Windowsな部下」です。
ここまで随分と書いてきたので、読むのが大変ですが、もう少しお付き合いください。(笑)
Windowsな部下に対するポイントはたったひとつ。
「大いに期待するが、その実現時期は期待しない。」
取り組んでいる仕事に対するスピード感や考え方の違いが大きいのであれば、先ほどと同じように目的を明確にして共有します。
そして前回のエントリで書いたアプローチを取ります。
しかしWindowsな考えをMacになってもらうことを期待するのは、前回も書きましたが、5、10年スパンで考えないと難しそうです。
従って、すぐに実現できる・・・という期待は持たないのがポイントかなと思います。
なぜ上記のように考えているのか、私自身、苦い経験がありますので、そちらを披露しながら進めていきたいと思います。
個人的にMacな考えで仕事を進めていると、相手にも同じような考え方で仕事をすることを期待してしまいます。
そこで、Macな考えを披露したり、その身に付け方を教えてあげたり・・・相手を思っていろいろと尽力してしまいます。
しかし、一歩下がって相手の立場で考えてみると・・・
・Macな考えを押し付けることが、Windows的な指示と同じ。
つまり自分の成功体験を押し付けていると、相手はWindows的な指示と同じと捉えるわけです。
(そりゃそうですよね。自分は今までWindows的なやり方できたのですから。)
しかしMacな考えは抽象化されている。
従って、教わったことなのに実行できない・・・ということになってしまいます。
そして下記、負のループができます。
1、身に付け方も含め、やり方を教える。
2、本人はわかったと理解している。
3、でも実際の現場で活用できない。
4、なぜできないのか・・・こちらのストレスがたまる。
5、相手も自信をなくす。
6、同じような状況が訪れる度に失敗して、さらに自信をなくす。
ちなみに私は前職を辞めて起業する際の引き継ぎで失敗しています。
限られた時間の中で、後任の方には私と同じかそれ以上に活躍してもらわないといけません。
従って、自分が持っているもの、あらゆるものを伝えました。
つまり後任として大いに期待していたわけです。
期待していた・・・と書けば聞こえはいいですが、相手の立場に立つと、
「期待=プレッシャー」でしかありません。
結果として、日に日にプレッシャーが厳しくなっていきます。
結果として、その方は体調を崩され倒れてしまいました。
「何かわからないことがあったら何でも聞いてください。」
「出来ない事があったら教えてください。一緒にどうすればいいか考えましょう。」
一見、相手を助ける言葉もプレッシャーになってしまうのです。
ということで、時間的制約があるとうまくいかないです。
従って長い目で見てあげなきゃ・・・と思うのですが、その際に気を付けていることがあります。
それは「自分や他人と比較しない」ということです。
Macな人になってもらうための具体的なアプローチは前回のエントリで書きましたが、その進捗具合を過去の自分や他人と比較しないということです。
比較をするのは、その人の「過去」と「現在」です。
過去のあなたと比較すると、現在は随分Macな考えになったよね!
と伝える様にします。
ちなみに私は、相手がMacになっていく様を確認しながら都度褒めています。
が、私の場合、褒めるポイントを探っていくうちに、過去の自分と比較して、「もっと早くできないもんかな?」なんて傲慢な考えが出てきてしまうので、相手に質問することにしています。
「過去の自分と変わった所ってどこ?」と相手に質問することで、自分がMacな考えになっていったポイントを挙げてもらいます。
そのポイントを褒めることで、過去の自分と比較しないよう心がけています。
正直、この辺は忍耐・・・という言葉が合うかもしれません。
ただ考え方として「その人の成長に貢献できる環境を用意することが出来て良かった」と捉えるようにしています。
カメさんなのか、うさぎさんなのかは人それぞれですが、一歩でも前進しているのは素晴らしいことだし、それを褒める文化や認める社風を大切にしていきたいと考えています。
この辺りは起業して、自分自身が変わった所ですね。
部下だろうが、お客様だろうが、そういったことは関係なく、その方の人生を豊かにするために、自分がちょっとでも関わったり貢献できたりできるのは、とても嬉しいことです。
もっともっと多くの方に貢献できるように日々こつこつと頑張っていきたいですね。
ということで、放談は以上です。
追伸)
とても長い文章をお読みいただき、誠にありがとうございました。
Mac vs Windows なかなか面白いテーマですね。
タイトルでvsと書いていますが、個人的には決して対立しているわけではないと思います。
「お互いの違いを認めて、得意な所を相互に活かせるようにするためにはどうしたらいいか?」を意識するようにしています。
組織で仕事をしていると、なかなか違いって認めにくいんですよね。
違いを認めた瞬間に、優劣、善悪の話になってしまいますので・・・。
(ここまでのエントリを読んでいただけるとわかると思いますが、自分がMacな動きをしているだけに、Macの方がWindowsより良さそうに見えますよね(笑))
先人達の言葉や知恵を借りるとすると「思いやり」、「許す」、「忘れる」と言った言葉が大切になってくるような気がしています。
個人に落とし込むと「余裕を持つ」、「相手を受け入れる器を持つ」こういった人間になれば、先ほどの言葉を大切にできるような・・・。
資本主義社会の中で、数字や結果に追われている中で、どう実現していくのか、なかなかチャレンジングですが、そこが仕事の醍醐味かもしれませんね。
ありがとうございます!!
自分も書きながら頭の整理ができるので、とても嬉しいです。
さて、そのフィードバックの中で、あることが書かれていました。
-------ざっくり抜粋-----------
Macとして動くには、前進するエネルギーが必要。
でも、Windowsとのスピード感や考え方の違いが大きいと、徐々にその差に対するストレスが溜まる・・・。
そういう時は、どういう風に考えて対処すればいいのか?
--------ここまで-------------
ということで、今回はこの辺を考えてみたいと思います。
前回と同様ですが、前2回のエントリを読んでいない方は、何のこっちゃ全くわからない話が続きますので、前2回のエントリを読んでから、この続きをお読みいただければと思います。
早速ですが、Windowsとのスピード感や考え方の違いが大きいと、徐々にその差に対してストレスが溜まりますよね。
その気持ちわかります。
そこでの対処法として忍耐強くなるというのがあります。
でも私は正直、そこまで忍耐強くありません。
我慢できないなら、その差を埋めるしかない!
では、どのようにしているのか?
それぞれの立場で考えてみます。
まずは、「Windowsな上司」と「macな部下」の場合です。
前回のエントリで「裏でMacな動きをする」と書きましたが、もう少し詳細を書くとわかりやすいかもしれないと思ったので、その辺を書いてみます。
前回のエントリで書きましたが、さっさとWindowsな仕事を終わらせて、Macな世界に引き込むのが一番ですが、そうもいかないことが多いですよね。
なかなか結果が見えなかったりすると、Macな動きをするのも大変で、働きかけに対するモチベーションの維持は難しくなってきます。
そのような時にどうするか?
先にざっくり結論を言ってしまうと、「ゴールの違いは許さないが、そこに至るまでのプロセスの違いは全然OK」。
なんのこっちゃ、さっぱりわからないと思いますので説明していきます。
私はWindowsな上司(私の場合はお客様ですが・・・)とスピード感や考え方の違いが大きいと感じた場合、下記3ステップを行っています。
1、前のステップに戻る
2、掘り下げて違いを見つける
3、違いに対応する
スピード感や考え方の違いが顕著に出るのは、スケジュールや段取りなどです。
そこで前のステップに戻ります。
ここでは「ゴールを明確にする」ですね。(第1ステップ)
次に2ステップ目の「掘り下げて違いを見つける」ですが、ゴールを大きく2つに分けます。
「目的」と「目標」です。
「このスケジュールと段取りで、一体何を実現しようとしているのか?」、目的を確認します。
確認する際にどこまで確認するかという基準ですが、私はここまでやっています。
「目的を達成すると何がどう変わるか具体的なイメージが共有できるまで」
つまり、誰々さんが、この時に、こんなことをして、こんな結果が出る・・・と普段の動きがイメージでき、かつ結果がどうなるかわかるぐらいまで落とし込みます。
そこまでイメージして相手にぶつけると、大体違いが出てきます。
Windowsな人は書かれたことしか実行できません。
従って、過去の経験を持ち出してイメージしているのですが、これからやろうとしていることは過去と全く同じではありません。
従って、どこか曖昧だったり、全く異なる状況が出てくるはずです。
(業界が同じでも、会社が違えば社風や仕事の進め方、考え方が違うのは当然ですよね。
それを前回と同じやり方で進めようとするとコンサルは失敗します。)
ちなみに確認する際の注意点ですが、間違っても「目的は何ですか?」とそのまま聞いてはいけません。
先ほども書きましたが、Windowsな人は書かれたことしか実行できません。
個別具体的なことしか書かれていませんので、このような抽象的な質問には、まず間違いなくフリーズします。
(もしかすると上司としての威厳を保つために、適当なことを言うかもしれません。
質問に回答できないのは、自分の愚かさを証明することになる・・・という恐れは誰しも持っていますので。)
従って、相手の得意な個別具体的な内容で確認します。
ちなみに私は、下記2つのやり方で違いを確認します。
・具体例を提示して合っているか間違っているか確認する。(Yes or No形式ですね。)
・上司が前提としている経験の詳細(主にその経験が持っている背景や制約条件、前提条件など)を確認する。
よりプログラム的に言うと、
・Windowsは親クラス(目的)を持っていない。
・従って、こちらが仮定した親クラスに基づいて、子クラス(状況/場面)を何個か実行してみる。
(実際に実行するのではなく仮に実行したら・・・という仮定の話です。)
・実行した結果を例に、合っているか間違っているか確認しながら、親クラス(目的)を明確にしていく。
親クラスを持っていない、Windowsでは「手段の目的化」が多いです。
手段が目的になっていますので「そもそもこれって何がしたいの?」と、自分自身に問いかけてみます。
その問いかけに対して自分なりに答えを出します。
次にその答えに対して、具体的な状況/場面を当てはめていきます。
最後に相手にその状況/場面を説明しながら「これって実現したらハッピー?」、「実現したいの?したくないの?」と確認していきます。
この作業を繰り返しながら目的を明確にしていきます。
ちなみに、このプロセスを行うと嬉しい事が2つあります。
1、影響範囲がわかる。(事前に対応しておいた方が良さそうな所などがわかります。)
2、対応策や目標、実行計画などを立案する際の判断基準、判断材料になる。
そして、ステップ3の「違いに対応」します。
先ほどのプログラム的に言えば、
・親クラスに基づいて、Windowsが想定していなかった子クラス(状況/場面)をどうするか一緒に考える。
目的が明確になれば、その対応は出しやすくなります。
対応が決まれば、目標設定も出来ますよね。
(目的に沿った目標から対応策を出すアプローチももちろんアリです。)
このステップも先ほどと同じように、個別具体的な内容で対応策と目標を提示しながら相手と詰めていきます。
ここで仮に自分が一番だと考えている対応策と目標があったとします。
しかし相手はそれが一番だと思っていないというギャップがあったとします。
このような場合、目的が明確になって共有されているのであれば、そのまま相手が一番だと思うものに任せるようにしています。
これが先ほどの「ゴールの違いは許さないが、そこに至るまでのプロセスの違いは全然OK」という意味です。
やり方は人それぞれ得手不得手がありますので、押し付けるのは良くないです。
具体的な内容を押し付ける・・・まさにWindows的(笑)。
自分達がコミットしていることを行った方が結果も得られやすいような気がします。
なので、実行は任せつつ(自分がやることもありますよね!)、もしうまく行かなかった場合を想定して準備をしておく・・・これが前回のエントリで書いた「裏でMacな動きをする」ということになります。
第三者的な立場で見ると、依然としてWindowsとスピード感や考え方の違いがあるのは確かですが、違いはプロセスのみ。
達成することは必ず共有する・・・ということになります。
では、次に行ってみましょう。
「Macな上司」と、「Windowsな部下」です。
ここまで随分と書いてきたので、読むのが大変ですが、もう少しお付き合いください。(笑)
Windowsな部下に対するポイントはたったひとつ。
「大いに期待するが、その実現時期は期待しない。」
取り組んでいる仕事に対するスピード感や考え方の違いが大きいのであれば、先ほどと同じように目的を明確にして共有します。
そして前回のエントリで書いたアプローチを取ります。
しかしWindowsな考えをMacになってもらうことを期待するのは、前回も書きましたが、5、10年スパンで考えないと難しそうです。
従って、すぐに実現できる・・・という期待は持たないのがポイントかなと思います。
なぜ上記のように考えているのか、私自身、苦い経験がありますので、そちらを披露しながら進めていきたいと思います。
個人的にMacな考えで仕事を進めていると、相手にも同じような考え方で仕事をすることを期待してしまいます。
そこで、Macな考えを披露したり、その身に付け方を教えてあげたり・・・相手を思っていろいろと尽力してしまいます。
しかし、一歩下がって相手の立場で考えてみると・・・
・Macな考えを押し付けることが、Windows的な指示と同じ。
つまり自分の成功体験を押し付けていると、相手はWindows的な指示と同じと捉えるわけです。
(そりゃそうですよね。自分は今までWindows的なやり方できたのですから。)
しかしMacな考えは抽象化されている。
従って、教わったことなのに実行できない・・・ということになってしまいます。
そして下記、負のループができます。
1、身に付け方も含め、やり方を教える。
2、本人はわかったと理解している。
3、でも実際の現場で活用できない。
4、なぜできないのか・・・こちらのストレスがたまる。
5、相手も自信をなくす。
6、同じような状況が訪れる度に失敗して、さらに自信をなくす。
ちなみに私は前職を辞めて起業する際の引き継ぎで失敗しています。
限られた時間の中で、後任の方には私と同じかそれ以上に活躍してもらわないといけません。
従って、自分が持っているもの、あらゆるものを伝えました。
つまり後任として大いに期待していたわけです。
期待していた・・・と書けば聞こえはいいですが、相手の立場に立つと、
「期待=プレッシャー」でしかありません。
結果として、日に日にプレッシャーが厳しくなっていきます。
結果として、その方は体調を崩され倒れてしまいました。
「何かわからないことがあったら何でも聞いてください。」
「出来ない事があったら教えてください。一緒にどうすればいいか考えましょう。」
一見、相手を助ける言葉もプレッシャーになってしまうのです。
ということで、時間的制約があるとうまくいかないです。
従って長い目で見てあげなきゃ・・・と思うのですが、その際に気を付けていることがあります。
それは「自分や他人と比較しない」ということです。
Macな人になってもらうための具体的なアプローチは前回のエントリで書きましたが、その進捗具合を過去の自分や他人と比較しないということです。
比較をするのは、その人の「過去」と「現在」です。
過去のあなたと比較すると、現在は随分Macな考えになったよね!
と伝える様にします。
ちなみに私は、相手がMacになっていく様を確認しながら都度褒めています。
が、私の場合、褒めるポイントを探っていくうちに、過去の自分と比較して、「もっと早くできないもんかな?」なんて傲慢な考えが出てきてしまうので、相手に質問することにしています。
「過去の自分と変わった所ってどこ?」と相手に質問することで、自分がMacな考えになっていったポイントを挙げてもらいます。
そのポイントを褒めることで、過去の自分と比較しないよう心がけています。
正直、この辺は忍耐・・・という言葉が合うかもしれません。
ただ考え方として「その人の成長に貢献できる環境を用意することが出来て良かった」と捉えるようにしています。
カメさんなのか、うさぎさんなのかは人それぞれですが、一歩でも前進しているのは素晴らしいことだし、それを褒める文化や認める社風を大切にしていきたいと考えています。
この辺りは起業して、自分自身が変わった所ですね。
部下だろうが、お客様だろうが、そういったことは関係なく、その方の人生を豊かにするために、自分がちょっとでも関わったり貢献できたりできるのは、とても嬉しいことです。
もっともっと多くの方に貢献できるように日々こつこつと頑張っていきたいですね。
ということで、放談は以上です。
追伸)
とても長い文章をお読みいただき、誠にありがとうございました。
Mac vs Windows なかなか面白いテーマですね。
タイトルでvsと書いていますが、個人的には決して対立しているわけではないと思います。
「お互いの違いを認めて、得意な所を相互に活かせるようにするためにはどうしたらいいか?」を意識するようにしています。
組織で仕事をしていると、なかなか違いって認めにくいんですよね。
違いを認めた瞬間に、優劣、善悪の話になってしまいますので・・・。
(ここまでのエントリを読んでいただけるとわかると思いますが、自分がMacな動きをしているだけに、Macの方がWindowsより良さそうに見えますよね(笑))
先人達の言葉や知恵を借りるとすると「思いやり」、「許す」、「忘れる」と言った言葉が大切になってくるような気がしています。
個人に落とし込むと「余裕を持つ」、「相手を受け入れる器を持つ」こういった人間になれば、先ほどの言葉を大切にできるような・・・。
資本主義社会の中で、数字や結果に追われている中で、どう実現していくのか、なかなかチャレンジングですが、そこが仕事の醍醐味かもしれませんね。
1 Comments:
あらまこさん
こんばんは、エントリーありがとうございます。
お忙しい中、テンポ良く反応頂きとてもうれしいです。
昨日のコメントを書いた後にぼんやりと思っていた事が、
あらまこさんのエントリーを読み、改めてクリアになりました。
「忍耐強くなる」って、その時点で、
ある意味Windows的な視点なんですよね。
忍耐って、期待や予想と違っている事を認めるんじゃなくて、
どこかで受け入れられずに我慢している、
つまり、ソースコードが違うことに囚われていて、
インスタンス的な発想じゃないですよね。
日々の仕事の目的は、自身の成長の目的と合致させたい、
ゴールとプロセスはなるだけ最短で、という意識が常にあるから
私にはまだ余裕が足りないです。これが最大の課題です。
までも、あらまこさんのエントリーを読んで、
何が課題か気付けたってことはまだ改善の余地があるってことで
ポジティブに、私なりのインスタンスに磨きをかけ、
それぞれが活きる良いチーム作りに挑戦します。
連載エントリーありがとうございました!
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