2007/08/01

スーパービジネスパーソンに会いました

本日、前職で同期だったメンバーと食事をしました。
(モツ鍋、めちゃくちゃ美味しかった。)

そこで話題になったことを一つご紹介したいと思います。

メンバーの一人は、転職して頑張っています。
先日、彼の現在の上司に仕事ぶりを聞く機会がたまたまあったのですが、とても素晴らしい評価でした。
お客様からも「ウチの会社に来てくれないか?」と上司に(しつこいぐらい)お願いが来るほど、クライアント企業に貢献しているらしい。

何度かプロジェクトを共にして、一緒に頑張った過去を振り返ってみると、さしたる驚きもなく「それも当然かな。」と思います。

そんな彼ですが、話を聞くと驚くことに、給料が自分達が新卒でもらっていた時よりも低い。

仕事に対する成果と対価にあまりにもギャップがありすぎる・・・。

あまりにもギャップがありすぎるので、本人には「命には限りがあるのだから、その一瞬、一瞬を大切にするために、安売りをしすぎない方がいいと思う。」、「お客様は喜んでくれているかもしれないけど、それって本当にWin-Winなのかなぁ?本来の価値がわかりにくくなっていない?」、「適切なプライシングができていないのは、業界としても良くないと思う。」みたいな話をしました。

ということで、帰り道、このことについて改めて考えてみました。

支払った額を超える成果が得られればお客様は喜ぶ。

これはとてもいいことだと思います。

でも、その差が余りにも大きいとどうなるのか・・・。

個人的にはその差は埋めた方がいいと思っています。

なぜならば、双方の成長につながるからです。

その差を埋めれば当然、お客様は、その額に見合った成果を期待します。
今まで以上のプレッシャーがかかります。

その期待を超える成果を出そうと頑張ることが、成長につながると思います。
お客様自身もより大きな成果を期待するので、今まで以上に真剣になると思います。

期待を超える成果を出す→さらなる期待をかける→その期待を超える→さらなる期待を・・・。

本人とお客様の間でこのような関係を築くことができれば、何か大きなことができると思います。

より多くの成果が出せるのに、相手は少ない期待しかしない。
期待というプレッシャーがなくなると、いつの日か、その少ない期待の範囲内でしか応えることができなくなってしまうのでは・・・なんてことを考えてしまいます。

人の成長って、ちょっと背伸びをして頑張った所にあるような気がします。
だからこそ、そのような環境や関係を築きたいと思っています。
(何か子育ての話みたいですね。)

ということで、私を含め起業して頑張っているメンバーで、彼に対して「お前、もっとできるんだからさぁ・・・」みたいな話をしていました。(笑)

そんな彼は一体どんな仕事ぶりなのか?

一番効果的だなと思っているセールストークがあります。

それは・・・

「私がもう一人増えます。」

自分自身で言ってしまっているので、一緒に仕事をしたことがない方には、胡散臭くてしょうがないのですが(ということで、大いに疑ってください)、私と一緒に仕事をしたことがある方には、この言葉がどのような意味を持つのか、よくわかると思います。

noblesse obligeという言葉が欧米社会にはありますが、彼にはより多くの方に価値を提供する力があるだけに、その責任と義務があるのではないかと思っています。

ということで、機会があるたびに(ちょっとイジワルですが)メンバーと一緒にそそのかしつつ(笑)、使命感や目的を持って起ちあがるまで、応援の準備をしながら気長に楽しみに待っていようと思います。