2006/08/02

価値があるのは、○○な人

いろいろな方とお会いして、日々学ばせていただいている。

その中で、素晴らしいなあと思う方は、「質問を知っている」方。

つまり、何か問題があった時に、正しい答えを知っているのではなく、適切な質問を知っているということ。

こちらが何か話をした時に、すぐ「こうすればいい。」と答えを言われる方は、頭がきれているのは確かなのだが、大きな付加価値を生んでいるかどうかはわからない。

なぜならば、そこには再現性がないから。

そして、答えを言われてしまうと、「そんなことわかっている。」、「○○だから、それはできない。」など、ネガティブな感情が生まれやすい。

ということで、個人的には、答えをいただいた時には、「どのような質問をして、その答えを導き出したんだろう。」ということを考えるようにしている。

どのような質問をしていたのか・・・というのを知ることができれば、再現性がある。

正しい答えを知っているのではなく、適切な質問を知っているというのは、本当に大切。

何か問題が発生した時・・・

「なんで問題が発生したの?」と質問すれば、言い訳ばかり。
「誰が原因なの?」と質問すれば、責任のなすり合い。
「どうやって解決しようか?」と質問すれば、問題解決の第一歩。

「解決のために、スグにできることは何だろう?」と質問すれば、さらなる解決に。

ということで、答えは質問によって随分と変わる。

だから、「なんで問題が発生したの?」という質問の正確な答えを知っていたとしても、解決できなければ価値がない。

このようなことを理解して、話を進めてくれる方は、非常に価値があると思う。

そして自分で答えた以上、そこには責任が生まれるので、次の行動にも繋がりやすい。

自分の周りには、「質問を知っている」人ばかりなので、それに答えるだけでいい・・・というラクをさせてもらっているのだが、そのようなやりとりをしていると、本当にありがたいと思う。