2006/03/29

人材育成しません宣言

「人材育成の一環として・・・。」

ということで、弊社の研修プログラムに興味を持たれる方がいる。

そこでお話をお伺いするのだが、どうしても悩ましい点がある。
それは、「相手をよく見ないで、研修で何とかしようとしている」こと。

サッカーを例にするならば・・・。

中村俊輔選手がいるとする。

で、なかなか結果が出せないから、研修で何とかスキルアップさせたいとやってくる。
そして話をお伺いすると、彼はゴールキーパーをやっていて、そのスキルをアップさせたいとのこと。
ウチの研修プログラムはゴールキーパー養成には最高のものだと・・・。

こんな感じ。

「会社はあなたを成長させるために、全面的にバックアップします!!」と言えば聞こえがいい。

しかし、業績が下降線の会社だと「あなた達のスキルがないから結果が出ないんですよ。さっさと研修を受けて力を付けてしっかりと結果を出しなさい。」と受け取れる。

ということで、個人的な意見を言わせていただくと、研修が充実しているより、人の顔を見てくれる会社の方がいいのではないかと思っている。

この場合、ゴールキーパーの研修を受けさせるより、今すぐ前線に選手を配置転換することが急務なだけに・・・。

これはトップの仕事であり、本来一番時間がかかって大変なことなのだが、その仕事をしないで研修を受けさせては・・・。

ということで、そこにお金を使うよりも、プレー中にスペースを作ってあげる動きをしたり、パスの選択肢を増やしてあげたり・・・といったことにお金を使った方がゴールに結びつきます。

1.社員の適性を見極める。
2.適性にあった研修を受けさせる。

この手順をすっ飛ばさないようにしてもらうと、弊社のプログラムで大きな結果を残すことができます。

こんなことを考えると、今後の採用において、うちは「人材育成はしません。」と言い切ってもいいかもしれない。

その代わり「適性ポジションの提供」と「プレー中のフォロー」を徹底的にします。

って言いながら・・・。

・選手の特徴を見極める。(キックの精度が高い。)
・一番力が発揮できる環境を用意する。(トップ下のポジション)
・そこで力が発揮できるようフォローする。(相手を引き付ける動き。裏のスペースへの走りこみなど。)

要は短所ではなく、長所をとことん追求しますってことなんだけど・・・。

このように書くとトップ(監督)がしっかりしていないから・・・と思う方がいるのですが、実際は選手自身にも課題があります。

自分はトップ下なのに、監督に言われたから・・・と言ってゴールキーパーをやっている。
そんな受け身な姿勢が問題だったりします。

「ゴールキーパーじゃ結果が出せないけど、トップ下なら出せるから、1回使わせろ!!」
これぐらいの気概がないと、なかなか・・・。

ということで、立場に関わらず自律的にいることが大切なのかなと。

自分は研修の結果にこだわってしまうので、相手に対して、自分ができる範囲を超えた全体的な話から、このような「あるべき姿」の話をしてしまうのだが、ここは正直、悩み所。

素直に仕事を請け負った方が、会社はキャッシュ面で安定する。
プログラムの品質はしっかりしているので、継続的に受注できる可能性が高い。

つまり、問題の根本的な所を解決していないので、相手は対処療法(研修)をし続けなければならない。
その時のクスリとしては抜群なのかなと。

この悩みは、「あなたはお医者さんですか?それとも、クスリ屋さんですか?」と聞かれているようなもの。

ここではっきりと「私は医者です。」と答えているのだが、たまーに「クスリ屋さんで仕事を取ろうかな。」という誘惑があることも確かです。

ただ、それでは、お客様がハッピーにならないので、毅然とした態度で行きたいと思っています。
この気持ちをどれだけ徹底できるかが、ホント楽しい。

普段これだけしっかりした気持ちでいても、その場になると誘惑に駆られることがあるんだから、自分は何て愚かなんだと思うし、だからこそ日々しっかりやっていきたいと思います。

このように書くとそれなりに、カッコよく終わるのでいいのかもしれないが、実は他のことも考えている。

自分は医者だと思っていても、相手は自分のことをクスリ屋さんだと思ってきているかもしれない。
つまり、医者として期待していないかもしれないということ。

それは、こちらがきちんと立場を伝えていないからいけないんだけど・・・ということで、頭を整理するのを兼ねて、そんなことをこのブログに書いてみたり・・・。

ということで、立場を明確にするために、形あるもの、目に見えるものをお届けすることに。
今、その開発をしているのだが、なかなかチャレンジング。